昨年後半から今年にかけてMERS感染189例、なかでも院内感染がとまらないことに危惧とWHO
- 内訳はサウジ182例、オマーン3例、UAE3例、マレーシア1例。
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サウジでは6件のクラスタ発生、うち3件は院内感染。院内感染が危惧されるのは、MERSの症状がしばしば非特異的であり、不慣れな医療者は最初の症状に気が付かず見逃す可能性、院内でどうやって感染するのかまだ解明されていないことがあり。
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MERS-CoVは依然として世界的脅威で公衆衛生上・セキュリティ上・経済上の被害もたらす可能性。
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二次感染は45例でうち17例が院内、12例が医療従事者。院内感染が起こったのはAl Jawf, Hafr Al Batin, and Riyadh 。
この疾患の問題は、最初の一例が見つかる前から感染拡大が始まってしまうこと、本当のところどうしてヒトヒト感染するのかわからないところにあります。
そういえば、先般の渡航医学会、マスギャザリングのセッション(ランチョンだったかな、記憶曖昧)では、これから五輪やラグビーW杯で国内でマスギャザリング対策せにゃんばらんとき、考えるべきは麻疹風疹が筆頭として、侵襲性髄膜炎とともに、このMERSも挙げられていました。繰り返し世間にリマインドしなければならないものですね。
WHO highlights ongoing hospital MERS outbreak threat