チクングニヤ熱感染で10万例あたり8.6例の脳炎を合併して死亡率17%という衝撃の報告が話題になっています。
- レユニオン島のチクングニヤ熱感染30万例調査。
- うち57例で脳神経系合併症。うち24例が脳炎(10万例あたり8.6)。死亡率17%。記憶障害など後遺症が30-45%
- 小児と高齢者ではさらに高率に合併(10万例あたり小児187、高齢者37)
かつて2004年以前は”死なない病気”と認識されていたチクングニヤ熱の衝撃の数字です。おなじく蚊媒介の西ナイル熱に悩まされた米国マスコミは「チクングニヤは西ナイルより厄介だ!」と大見出しを打っています。
チクングニヤはヒトスジシマカと相性が良いので、日本国内感染も発生することを前提として、四類感染症に指定され、また、デング熱関連の通知にもデング・チクングニヤが併記されています。17%という数字がこの先独り歩きしてゆけば(「脳炎合併例の17%」が「感染してしまったら17%」と伝言ゲームみたいな流言になってパニックを起こしてゆく事態・・・は容易に想像できます)これまた二重三重に厄介なことになります。
ソースはmedical news today
http://www.medicalnewstoday.com/articles/303213.php
17% fatality rate for chikungunya-related encephalitis
Research: Chikungunya more problematic than West Nile virus