ワクチンは何のためにするのか。 感染拡大を防ぎ社会防衛のためである。 という正論を通すためには、正しい滞在許可を持たない人々にもワクチン接種が、当然、必要になってきます。
米国アリゾナ州の報道。
- 米国の推定1100万人以上いるとされる不法滞在者に対してワクチン接種を手配。
- これら不法滞在者に対して、税金で医療を提供することには議論がある(反対論者もいる)。しかしながら、社会防衛としての新型インフルワクチン接種については異論なし。
- 1200万人の不法滞在者(うち50万人はアリゾナ州)が、ワクチン接種受けずにいるのは公衆衛生上脅威になる。
- 不法滞在者に対し公費でワクチン接種することには異論はなくとも、不法滞在者の側からみれば、どんな事情であれ、当局に接触するのは二の足を踏むことである(ワクチン受けに行ったら不法滞在バレて逮捕されてしまうという事態を恐れる。もし社会保障番号を聞かれたらどうしようと)。
- そこで、ワクチン接種のいかなる場においても、滞在許可有無を尋ねたりはしないというメッセージを出して不法滞在者たちの不安軽減に努めている。インフルエンザは、合法的滞在者であろうが不法滞在者であろうが関係なく差別なく襲ってくる。インフルの前では皆平等であると。
- CDCはこのメッセージを啓発すべく、スペイン語メディアと交流、スペイン語紙誌に広告出稿、彼らに援助するNPOや宗教団体と定期的にコンタクトをとっている。
日本国には1100万人の不法滞在者がいるわけでもなく、ひとつの県に50万人の不法滞在者がいるわけでもありません。
しかしながら、法務省入管HPには、「わが国には11万3072人の不法滞在者がいる」と明記してあります http://www.moj.go.jp/PRESS/090217-2.html 。
米国より2桁少ないということは、ワクチン接種に必要な予算も2桁少なく済むことになります。
新型インフルワクチン、無料接種してあげます。接種のとき、身分は聞きません。 入管にちくったりは断じていたしません。
こういうメッセージを正式に発することが出来るよう早急に調整し、中国語・タガログ語・ポルトガル語・スペイン語等々放送しミニコミ誌に載せる。 外務・厚労・法務・警察・財務・総務・・・ちょっと考えただけで片手にあまる役所が思い浮かぶ調整を間に合わせるのは「政治主導」しか有り得ないでしょう。鳩山さんよろしく!
ソースは9月26日付Arizona republic↓
http://www.azcentral.com/arizonarepublic/news/articles/2009/09/26/20090926flu-immig0926.html
Officials push swine-flu shots for migrants