エボラ出血熱の感染者がリベリアから航空機に搭乗し、ナイジェリアで診断されナイジェリア第一例となった件。この感染者は、米国ミネソタにいる娘の誕生日を祝いに向かう予定が近々(潜伏期される期間内)あったと報道されています。すわエボラ米国上陸!に紙一重だったと。
- Patrick Sawyer(👈なぜか本件は、世界中で実名報道されている)氏。リベリア財務省でコンサルタントとして働く、単身赴任中。
- 今回、リベリアからナイジェリアへ航空機搭乗。搭乗時には症状がなかった。20日にナイジェリア到着時にて下痢と嘔吐があり受診、Lagos University Teaching Hospital で診断された。25日に死亡。
- 彼は、米ミネソタ州に在住する妻と娘がおり、8月には娘の誕生日に米国入国の予定だった。
- 残された妻は、夫の死で、米国人が(エボラ出血熱に)目をさまずきっかけになればと気丈にこたえている(His wife hopes her husband’s death serves as a wake-up call to Americans.)。夫がエボラ出血熱とともに簡単に戻ってこれた可能性は世界的に問題。本当に簡単、簡単。身近。すぐそこにノックして入ってこられるところに(エボラが)。"Easy. Easy. It's close, it's at our front door. It knocked down my front door."
米ミネソタ州にはリベリア人の密接なコミュニティがあるそうで、今回、この奥様は気丈にもこのコメントに加え、エボラ対策費として寄付をおこなうようです。ご冥福をお祈りします。
「娘の誕生日」がいつだったのかまではさすがに書いていませんが、初旬だったとすれば、場合によっては潜伏期max21日間のうちにミネソタに着いていたことも考えられるわけで、エボラ出血熱の大陸間異動の可能性まで現実に否定できなくなってきました。
Ebola victim who flew to Nigeria had plans to visit family in Minnesota
Published July 29, 2014