よりによってこんな時に掲載・・・というような報告@Scientific Reports。
エボラ出血熱の宿主に「ブタ」が考えられ、サルに飛沫感染を起こしたと。
- Canadian Food Inspection Agency and the country's Public Health Agency の研究者ら。
- エボラ出血熱(ザイール型)に感染させたブタと、マカク猿を同じ屋根の下に(ただしワイヤーで直接接触できないようにして)8日間置いたところ、エボラの臨床症状を呈したマカク猿がでた。
- ひとつの可能性として、ブタが産する飛沫による感染。
- 飛沫が気道で吸収され感染のスタートとなる可能性。
- フィリピンの養豚農家において、感染ブタと直接接触歴のない農民から、レストン型エボラが検出されことがあり、このメカニズムではないかと疑い。
「直接接触なしに飛沫感染」「ブタも宿主か」と、時節柄、刺激に満ちた報告です。
今回の流行でも、「遺体にふれる葬祭習慣」「コウモリやサルなど、先進国人がふつう食べないブッシュミート」というキーワードで語られているエボラ出血熱。それが一挙に、先進国の常識範囲内の行動習慣食習慣の射程内に入ってくることになり、タイミングといい社会心理的影響の大きそうな(現にBBCが大きく取り上げているわけですが)報告です。
ソースはBBC
http://www.bbc.com/news/science-environment-20341423
16 November 2012 Last updated at 00:50 GMT