エボラ犠牲者の葬儀、伝統的葬儀では遺族や近所の人がご遺体を洗い清めて来世の平安を願い送り出す・・・というのがEVD感染を拡大する大きな要因になっているのは今回有名になったところです。
この伝統的葬儀をめぐって、ギニアでは賄賂をつかって死亡診断書の偽造するなど様々な問題が発生しておりましたが、シエラレオーネでは、伝統的葬儀が処罰対象となる強硬措置導入。
伝統的葬儀をやって遺体にふれたことがわかったら、まず隔離。感染確認されたら隔離施設、感染なかったら(陰性だったら)刑務所行きと。
ああ、これを8月からやっていればこんな事にならなかったのに、なぜ今頃からノコノコ・・・と一瞬思いかけましたが、やはり今まで時間かかったのは仕方なかったのかなという気もします。これまでみんなが当たり前のようになっていた事でありかつ、非常に重要で尊厳を要すること。これを頭ごなしに押し付ければ暴動が起きます。アフリカの暴動はたちまち放火略奪にエスカレートします。社会不安のレベルにゆくのが本当に早い。だからおそらくは、「伝統的葬儀をやったら投獄」とやっても大丈夫な社会情勢、すなわち、遺体にふれて感染⇒犠牲になる人が多数発生⇒遺体処理チームに引き渡しのが正しいことであると社会が納得、そうする人が多数派になったのが今ということなのでしょう。あと、遺体処理チームのキャパがようやく追いついてきたという事情もあるのでしょう。
ただし、注意を要するのは、ギニアで発生したように診断書内容を賄賂を使って(エボラではない)病名書き換えてもらうという事が展開しないかどうか。汚職防止法とセットで運用しないといけないのですが、ここのところうまくゆくのかどうか・・・
今後これが一定の効果をあげるのを期待したいです。
ソースは時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141206-00000019-jij-m_est
伝統的葬儀営めば投獄=エボラ熱対策で政府方針―シエラレオネ
時事通信 12月6日(土)6時33分配信