高齢者にはインフルワクチン接種してもいまひとつな人がいる・・・とは管理人も非常勤先で感じるところではありますが、そのワケ。
抗体の”量”が違うからだ・・・との報告。
- 高齢者と若年者について、不活化ワクチン接種後1週間の抗体を産生するplasmablastsの量を測定。
- 高齢者において、plasmablastsの量も、産生された抗体量も若年者よりも少なかった。
- 抗体の抗原結合能については差がみられなかった。
- ワクチン接種により産生された抗体は、H1N1(2009)に対する反応(当時のワクチンにはH1N1(2009)は入っていなかった)は高齢者においてよく反応した。
- 高齢者の反応が悪いのは、抗体の質ではなく、量が少ないためと考えられる。また、過去の暴露歴による交叉反応性も認められた。
高齢者では、抗体を産生する細胞が少ないから産生される抗体も少ない。だから、いまいち頼りない盾になってしまう・・・ということのようです。
ソースはCIDRAP↓
http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/influenza/general/news/jul2511newsscan.html
Study: Lower flu vaccine response in elderly is due to antibody quantity