先日紹介した、スーダンの紅海側、ポートスーダンのすわMERSか!騒動はデング熱だった模様。デング熱が大流行していて、これは将来の鑑別診断に難渋しそうです。
- 以前に疑われていたケースはデング熱であった。しかしながら保健当局は、MERSケースをキャッチできるよう、医療機関のサーベイランス体制を強化している。
- Red Sea Stateにおけるデング熱の報告は、6月17日までで発生738例、犠牲者6例。16日17日の2日間だけで57例。
- 保健省とWHOでは、対策として、蚊対策・サーベイランス強化・医療機関における診断と治療向上のためトレーニング実施。
- さらに、蚊対策と健康教育を含む対策がItalian Cooperation, WHO, UNICEF, Sudanese Red Crescent Society, as well as community-based organization volunteersと共同しておこなわれる。
サウジアラビアの対岸にあるイスラム国でデング熱の流行が燃え盛っている。これはかなり困ったことです。初発症状 発熱・倦怠感で呼吸器症状はっきりするとは限らない。そこではデング熱対策に官民あげて熱中していてデング教育ゆきわたり、熱のある人は「すわデングか!」と思われ・・・(文字が読めなかったりするレベルの村人たちの教育では一度にひとつの疾患が原則、あれもこれもと伝えると混乱する。デングとMERSの鑑別診断教育など困難) MERSがすり抜けないことを願うばかりです。
ソースはWHO
http://www.emro.who.int/sdn/sudan-news/sudan-dengue-outbreak2014.html
Dengue fever outbreak in Red Sea State, Sudan