新型インフルH1N1と鳥インフルH5N1の遺伝子交雑可能性が理論的にあって、本当に実現したら強毒性かつ感染性の高いウイルスが出現することが理論的にありうる・・・そんな事、聞き飽きたわい!と常連さんの声が聞こえてきそうですが、世界的にこれがあちこちで改めて報じられています。
- ロシアの医師、新型インフルと鳥インフルの混合を警告ロシア公衆衛生当局主席医師Onischenko氏が警告。H5N1とH1N1が混ざり、前者の高致死率と、後者の高感染性を兼ね備えた「怪物みたいなやつ(monstrous hybrid)」が出てくるかもしれないと警告。11月30日付rianovosti↓http://en.rian.ru/science/20091130/157040091.htmlRussian doctors fear swine flu might mix with bird flu
- H1N1とH5N1混合のリスク。ノルウェーはじめいくつかの国で遺伝子変化が見つかり、専門家たちは、H1N1とH5N1との遺伝子交雑が発生するのも時間の問題だと恐れさせている(leading experts to fear that it might just be a matter of time before there’s a reassortment of H1N1 and H5N1.)。以下、WHOの「注視してゆかねば」コメントや、広東大の鐘南山氏コメントやらD225Gやら、遺伝子変異ネタを列挙。12月1日付HStoday↓http://www.hstoday.us/content/view/11277/149/Concerns Grow Over Possible H1N1-H5N1 'Reassortment,' Other Mutations
- ベトナムで鳥インフルエンザヒト感染死亡例。今年5例目。26歳男性、1週間前にアヒルの血食用。earthtimes↓http://www.earthtimes.org/articles/show/297112,vietnam-reports-deaths-from-bird-flu-swine-flu.htmlVietnam reports deaths from bird flu, swine flu
- インドネシアでも専門家(Section Head Disease Prevention and Observation, Public Health Service of South Lampung Regency Kristi Endarwati SKM,)がH1N1とH5N1交雑可能性について警告、現地語報道。salamat detang↓http://www.infeksi.com/newsdetail.php?lng=in&doc=4099
Mutasi Mematikan Virus Flu Babi dengan Flu Burung
報じられている中身は、以前にもあった事ですが、怒涛の世界同時多発報道4連発!という事実が注目点かなと思います。遺伝子変化ヤバイんじゃない?というのが、recombinomicsの独り言じゃなくて、世界中の雰囲気になりつつある「空気の変化」みたいなものが気になります。
D225G、タミフル耐性、H1N1+H5N1の”遺伝子変化3点セット”が今後の新型インフル論壇”の注目点です。
現在(12月2日現在)発売中の週刊誌2誌(週刊ポスト&アサヒ芸能)には、遺伝子変化が取上げられています(いずれも管理人の”やや控えめコメント”付き)。
このいずれも「ウクライナ」を大見出しにしていますが、D225Gは今や、ウクライナネタとして語られるものというより、全世界マターとして注目してゆくべきものといえるでしょう。