遺伝子により、EVD感染の予後が異なると、米ワシントン大チームの報告。この報告には日本人の頭脳がかかわっています。
- EVDに感染して亡くなる人もいれば、助かる人もいる。マウスでも同様であるが、この違いが遺伝子にあることを突き止めた報告。
- EVDで亡くなる人の2/3は、出血症状なしに亡くなっている。多くのマススでも同様に出血症状なしに亡くなる個体がある。
- 出血症状のおこるケースでは、免疫が過剰反応をおこしている結果亡くなっている。免疫反応により、血管から血液成分が漏出することになっている。
- これにかかわる遺伝子が2つ考えられている。「Tie1」「Tek」。
- 従来のマカク猿やギニアピッグを使ったエボラ研究に対し、今回、マウスで実験できるようになったことから、エボラ研究は大いに進歩する。
米ワシントン大の奥村先生も主要メンバーとして入っているこのペーパー、エボラ重症化の機序を明らかにする画期的なものです。次はこの遺伝子を標的に、治療薬の開発にも期待がかかります。
日本のBSL-4が稼働できない状況下、日本の頭脳が海外で成果を上げざるを得ないのは複雑ではありますが。。。
ソースはNYタイムズ、サイエンス、産経新聞
http://www.nytimes.com/2014/10/31/health/genes-influence-ebola-infections-in-mice-study-suggests.html?_r=0
Genes Influence How Mice React to Ebola, Study Says in ‘Significant Advance’
追記
47ニュースにご本人のお顔がアップされております。
http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014103001001505.html