ここ最近の新型インフルエンザ 遺伝子変化について、WHOのコメントが煮え切らない! と批判が出始めています。
過日紹介したrecombinomicsがそのひとつですが、もうひとつ、
- これまでのWHOを見ていると”赤ん坊がミルクをこぼさない”と同じぐらい信用ならない。
- 犠牲者数が1週間で1000人以上増えた。
- 遺伝子変化について世界中で関心が高まっている。ウイルスの呼吸器、特に肺感染能力が高まっていると仏研究機関が言っている。タミフル耐性例も75例も報告されている。ウクライナの件もある。D225変異では、ワクチンが効かなくなる可能性も指摘されている。
- しかしWHOはフクダ氏は、その脅威は “not sure”だと言い、過小評価している。
- ウイルス学者Lee氏は、いまや感染症専門家の間で、 より死亡率の高いウイルスと混合することについて、ほとんど議論の余地がない("there is currently little debate among infectious disease specialists that we're dealing with a recombined strain with a much higher CFR [case fatality rate] than standard H1N1.)
- また、WHOはこのようなステートメントを出して嘘をついた(On November 17th, the WHO lied to the world by stating:) ウクライナのウイルスは、特段の変化は認められなかった。現行のワクチンは有効である。
- このステートメントが出たとき、D225Gの変異とわかっていた。D225G変異で、ウイルスが肺で増殖しやすくなる。
- また、フランスの死亡例2例中1例では、D225G変異と、タミフル耐性(注:この2つは本来別もの)が同時に重なって認められた。
ここで述べられていること一つ一つは特段新しいことでもありません。常連さんなら大体、聞いたことあるよということでしょう。
一度に並べて提示し、だからWHO信用ならん!という論法です。
ただ、こういう論があるのだということを知っておくのは意味があると思います。
D225G変異と、タミフル耐性。これらが事実としてあって、それがどの程度心配しなくちゃいけない事態なのか見方がわかれる。 これから先推移をみていって、やっぱりマジで心配しなくちゃとなった時、WHOが公式にそう重大発表をするに至るとき(それが無いことを願いますが)、パニくってびっくりするか、なかば冷静に「来るものが来た」と次のアクションに移れるか、差が出てくるでしょう。
というわけで、”こういう論(遺伝子変化をWHOが過小評価しているという論)があるという事実”のみ紹介でした(賛意の表明じゃないので念のため)。
ソースはpreventdesease↓
http://preventdisease.com/news/09/113009_WHO_downplaying_mutated_flu_strains.shtml
WHO Consistently Downplaying Dangers of Mutated Flu Strains