ここ最近、エジプトでH5N1のヒト感染も鶏感染も増えている問題で、遺伝子変異との関連を指摘する報告@Eurosurveilance
- 昨年10月から今年2月にかけて、H5N1アウトブレイクが435件も発生している。
- ヒト感染は2006〜2014年で204例確認、死亡率35.8%。
- 種類・場所・飼い方を変えた29サンプル、HAとNA分析。
- クレード2.2.1.2のなかで以前と異なるクラスタ。このクラスタ内の従来型は2014年10月から検出されていない。ここから推測されるのは、新たなタイプが優勢になっていること。ヒトからの2サンプルも同様。
- HAはアミノ酸K373Rの変異。しかしこれは以前の2.2.1クレードにも見られた。HAepitopeには実質的変異がないから、新たなものと在来のものとの間に抗原性の違いは期待しない。NAにも4部位の変異
- さらにフェレットによる実験が必要。
まだ遺伝子変化が見つかっただけだから、「新型H5N1が出現し、どんどん感染するようになったから鳥もヒトも症例数が増えている」というストーリーが勝手に流れないように慎重なコメントで釘さされています。慎重に推移をウォッチしてゆきましょう。
Study: New H5N1 strain in Egypt may be tied to rise in human cases
Share this page: