1月14日は、月1回の古文書教室でした。
いつもは、大和名所図絵を読み進めています。
大和名所図絵・6巻7冊からなり、寛政3年(1791)京都の秋里離島が書き、武原竹斎が絵を描きそれを、版木に掘って、印刷して作った、版本です。
現在で言えば、旅行雑誌るるぶのような本ですね。都名所図会が作られ、次に大和名所図絵が作られました。
奈良に住んでいる私は、知っている名所や地名、江戸中期のお寺や神社の全体の絵などがちりばめられ、今との比較が出来たりと、楽しく学んでいます。
今年初めての教室、4巻目が丁度読み終えましたので、今日は、犯科帳を読みました。
TVで鬼平犯科帳って言うのが有りますが、犯科帳とは、長崎奉行の判決記録のみを、犯科帳と言うそうです。
始に犯罪を犯した人の住所・名前・つかまった時の年齢等犯人の事について書かれています、
次に、罪状。今回は密貿易で朝鮮国にどのようないきさつで行ったかが書いています。
次は、判決。どのような考慮があって、追放の刑が確定したかが書いています。
この場合は一緒に行った多くの人たちの名前を、白状したから、死刑を免れ、追放の刑になったと。
この事件では、船を用意した、大問屋一家男子は全員死刑(幼い子供も)、一緒に行った人は、殆んどが死刑になったとの、説明でした。
1枚の犯科帳の背景に、色々ないきさつが有った話を聞くと、鎖国状態であった、日本国の情勢など分かり、楽しかったです。