野菜高騰の折

今、白菜が小さくても600円とか、1個の4分の１の切り売りで200円とか、野菜が高騰している。家庭菜園を趣味にして野菜を栽培していて、苗や肥料あるいはネットなどの資材に費用を掛けるばかりで、買った方が安いと言われて、日ごろから好意的な目で見られなかったが、今野菜類の高騰の折り、家庭菜園が歓迎されている。

特に葉菜類の価格が高いので、今収穫している白菜や春菊・小松菜・青梗菜・大根は鍋料理やお浸しに重宝している。今日も白菜を収穫するために畑へ行った。見回して驚いた。有るはずの白菜が無い。確か前回の4日前には収穫を迎えた白菜を2株残してあったはずである。それが消えている。

自分の勘違い、記憶違いか、とうとう自分もボケが来たかと衝撃と落胆が入り混じった気持ちで茫然とした。隣の畑に師匠が作業をしていたので、冗談にその話をした。

ところが驚いたことに、師匠言うには、それは記憶違いでは無い、野菜泥棒が持って行ったのだと言う。安心した様な、がっかりした様な変な気持である。野菜高騰の折、あちこちの畑で、白菜やブロッコリー・大根が盗まれていると言う。

一回に大量に盗って行くのではなく、1～2株だけ盗って行くので、持ち主が気が付かないと言う。