■■ 老朽原発の再稼働 ■■
■地元同意をさせない闘いを■
関西電力は、「安全対策」工事を終えた40年超えの老朽原発高浜1,2号機、
美浜3号機をうごかそうとしています。美浜3号機を来年1月、高浜1号機を
同3月に再稼働させる計画です。
それに先立ち、9月28日には異例のことですが美浜町の原子力事業本部で
取締役会を開催しました。
老朽原発の再稼働には地元自治体の議会や首長の同意が必要です。
関電幹部の金品不祥事などの経緯から、「地元の理解を得ることが
たやすいことではない」との判断が美浜町での取締役会の開催になった
と考えられます。それは関電の「老朽原発をうごかす決意の表明」であり、
「地元への挑戦・恫喝」でもあります。
現に、美浜3号機の再稼働に向けた住民説明会が10月1日美浜町の
笹田地区でおこなわれ、その他の地区でも順次おこなうとしています。
<再稼働などもってのほか>
関電では、規制委員会の認可以降に、認可の過程では想定されなかったトラブル、
事故、不祥事が多発しています。配管の損傷や蒸気漏れの頻発、死亡事故を含む
重大労災事故の続発、幹部の金品不祥事とその上塗り、行き場のない
使用済み核燃料の中間貯蔵施設の候補地の指定なしなどを見るとき、
関電への信頼回復などほど遠いものです。そればかりか、関電には
原発をうごかす能力も資格もありません。老朽原発の再稼働などもってのほかです。
<闘いをやりぬこう>
9・6集会後の9月20日の実行委員会では、ニュース第16号で既報のように、
実行委員会は名前を「老朽原発うごかすな!実行委員会」として継続することに
なりました。実行委員会を受けた22日の実務担当者会議では、リレーデモについて、
名称を「老朽原発うごかすな!関電本店→美浜200㎞リレーデモ」とし、
11月23日(月休)~12月9日(水)に実施することとしました。
11月23日の出発日は関電本店前での出発集会、12月9日の最終日は美浜町役場への申入れ、
関電原子力事業本部を包囲する大集会をおこなうことにしています。
老朽原発再稼働の地元同意をさせない闘いをやりぬきましょう。
(実務担当 T)
■■9月23日、美浜町議会 老朽原発うごかすななどの請願を不採択■■
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美浜町に請願書を提出する高木りゅうた高槻市議(8.20)
8月20日に美浜町議会に提出した「新型コロナ禍での老朽原発運転と
再稼働準備工事の停止を求める請願書」は、9月10日、所管の
総務文教常任委員会にて、紹介議員のひとりである松下照幸議員が
請願の主旨説明と賛同理由を述べてくださりました。
当日の傍聴はかないませんでしたが、私たちが傍聴に訪れた9月23日の
本会議では、委員長から請願の審議内容の報告があり、委員会での
賛成、反対意見が述べられました。
◇賛成意見:
①大飯3号機で配管の損傷が見つかったが、関電は放置したまま
再稼働させようとしている、また定期検査が短縮され作業が過密化しており、
コロナ感染のリスクもある。再稼働の関連工事を一旦中断するべきだ。
②原発は配管のかたまりで、あらゆる固有振動数が存在し、地震動で破損する
危険性を指摘されてきたが対処されておらず危険だ。
◇反対意見:
①請願にある油漏れを起こした原発の部位が間違っている。
軽微な蒸気漏れなのに恐怖を煽る表現はやめるべきである。
②関電は全員にPCR検査をしており、現地視察でも確認しているので
請願に反対。
③作業現場でコロナ感染はなく、関電はよくやっている。
再稼働は国策であり、請願に反対。
反対意見の一人は、関電OBの議員さんとのことですが、あまりに
トラブルを軽視しており、他の議員も抽象的な印象を語っているに過ぎない
と感じました。
採決前の河本猛議員の力のこもった賛成討論も及ばず、残念ながら
請願は反対多数で否決されました。しかし当日は私や若狭の原発を考える会の
みなさん以外にも、多くの傍聴があり(関電社員もいたようです)、
町長もかなりこちらを意識していたように見えました。
福井県知事も美浜町長も老朽原発の再稼働について、関電の裏金問題を理由に
「再稼働を議論する段階にない」と消極的姿勢を示しています。
さらに運動の力で、再稼働の同意断念まで追い込みましょう。
(大阪府高槻市議 高木りゅうた)
■■美浜町での関電取締役会を 「老朽原発うごかすな!」の声が包囲■■
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原子力事業本部前での抗議の声(9.28)
9月28日、福井県美浜町の関西電力原子力事業本部で関電取締役会が開催された。
この地では初の開催という。9年半前の福島第一原発事故後、例外中の例外
としか国も認めない40年超えの老朽原発の再稼働策動は、来年1月の
美浜原発3号機が初となる。そして来年3月の高浜原発1号機、
さらに続く同2号機も含め、関電原発マネー問題で非難の的となっている
関電にとって、美浜現地での取締役会の開催は再稼働に向けた突破口としての
アリバイ作りと位置付けたのであろう。
あの福井県知事でさえ、「再稼働に同意できない環境であることに
いささかの変化もない」との趣旨の発言をし続けているのだから。
しかし、9・6大阪大集会を1600人の参加で開いた
「老朽原発うごかすな!実行委員会」の呼びかけに応えた福井や近畿の市民が、
「老朽原発うごかすな!」の横断幕や、色とりどりのノボリ・旗をたなびかせて
会場前で抗議行動を開始した。関電にとってマスコミ各社を案内したのが災いした。
多くの新聞記者が集合し、テレビカメラも配置され、この抗議行動に
フラッシュを浴びせた。
地元美浜町議の松下・河本議員、若狭や京阪神の市民が次々にマイクを握る。
そこに超デラックスな送迎バスが到着し、榊原定征・新会長
(前日本経団連会長・東レ出身)を先頭に事業本部に入場。
ビル内での榊原会長のNHKテレビ会見では、
「老朽原発うごかすな!」などの表のシュプレヒコール音声を完全に拾ってくれていた。
そして表では実行委員会による老朽3原発再稼働準備即時停止申し入れがおこなわれ、
秋晴れの若狭路のデモにうつり、美浜町役場まで約1キロの町内デモ行進をおこない、
「美浜町は美浜3号機の再稼働に同意するな!町民の声を聞け!」と最後、
町役場に向けてシュプレヒコールをおこなった。
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関西電力に申し入れ(9月28日、原子力事業本部)
当日午後の榊原会長ら社外取締役と社員との「意見交換会」では、
「いつのまにか原発を動かすことが目的となっていた」
「原子力部門が世間一般の常識から少しかけ離れている」という声が
出たと言う(中日新聞9月29日朝刊)。
老朽炉廃炉で13年後に若狭から原発全廃だ。
(さいなら原発・びわこネットワーク 稲村守)
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美浜町内をデモ「老朽原発うごかすな!」(9.28)
★紙版の『老朽原発うごかすな!ニュース 第18号』
ダウンロードは → コチラ
facebookイベントページは
https://www.facebook.com/events/330870701519014
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■地元同意をさせない闘いを■
関西電力は、「安全対策」工事を終えた40年超えの老朽原発高浜1,2号機、
美浜3号機をうごかそうとしています。美浜3号機を来年1月、高浜1号機を
同3月に再稼働させる計画です。
それに先立ち、9月28日には異例のことですが美浜町の原子力事業本部で
取締役会を開催しました。
老朽原発の再稼働には地元自治体の議会や首長の同意が必要です。
関電幹部の金品不祥事などの経緯から、「地元の理解を得ることが
たやすいことではない」との判断が美浜町での取締役会の開催になった
と考えられます。それは関電の「老朽原発をうごかす決意の表明」であり、
「地元への挑戦・恫喝」でもあります。
現に、美浜3号機の再稼働に向けた住民説明会が10月1日美浜町の
笹田地区でおこなわれ、その他の地区でも順次おこなうとしています。
<再稼働などもってのほか>
関電では、規制委員会の認可以降に、認可の過程では想定されなかったトラブル、
事故、不祥事が多発しています。配管の損傷や蒸気漏れの頻発、死亡事故を含む
重大労災事故の続発、幹部の金品不祥事とその上塗り、行き場のない
使用済み核燃料の中間貯蔵施設の候補地の指定なしなどを見るとき、
関電への信頼回復などほど遠いものです。そればかりか、関電には
原発をうごかす能力も資格もありません。老朽原発の再稼働などもってのほかです。
<闘いをやりぬこう>
9・6集会後の9月20日の実行委員会では、ニュース第16号で既報のように、
実行委員会は名前を「老朽原発うごかすな!実行委員会」として継続することに
なりました。実行委員会を受けた22日の実務担当者会議では、リレーデモについて、
名称を「老朽原発うごかすな!関電本店→美浜200㎞リレーデモ」とし、
11月23日(月休)~12月9日(水)に実施することとしました。
11月23日の出発日は関電本店前での出発集会、12月9日の最終日は美浜町役場への申入れ、
関電原子力事業本部を包囲する大集会をおこなうことにしています。
老朽原発再稼働の地元同意をさせない闘いをやりぬきましょう。
(実務担当 T)
■■9月23日、美浜町議会 老朽原発うごかすななどの請願を不採択■■
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美浜町に請願書を提出する高木りゅうた高槻市議(8.20)
8月20日に美浜町議会に提出した「新型コロナ禍での老朽原発運転と
再稼働準備工事の停止を求める請願書」は、9月10日、所管の
総務文教常任委員会にて、紹介議員のひとりである松下照幸議員が
請願の主旨説明と賛同理由を述べてくださりました。
当日の傍聴はかないませんでしたが、私たちが傍聴に訪れた9月23日の
本会議では、委員長から請願の審議内容の報告があり、委員会での
賛成、反対意見が述べられました。
◇賛成意見:
①大飯3号機で配管の損傷が見つかったが、関電は放置したまま
再稼働させようとしている、また定期検査が短縮され作業が過密化しており、
コロナ感染のリスクもある。再稼働の関連工事を一旦中断するべきだ。
②原発は配管のかたまりで、あらゆる固有振動数が存在し、地震動で破損する
危険性を指摘されてきたが対処されておらず危険だ。
◇反対意見:
①請願にある油漏れを起こした原発の部位が間違っている。
軽微な蒸気漏れなのに恐怖を煽る表現はやめるべきである。
②関電は全員にPCR検査をしており、現地視察でも確認しているので
請願に反対。
③作業現場でコロナ感染はなく、関電はよくやっている。
再稼働は国策であり、請願に反対。
反対意見の一人は、関電OBの議員さんとのことですが、あまりに
トラブルを軽視しており、他の議員も抽象的な印象を語っているに過ぎない
と感じました。
採決前の河本猛議員の力のこもった賛成討論も及ばず、残念ながら
請願は反対多数で否決されました。しかし当日は私や若狭の原発を考える会の
みなさん以外にも、多くの傍聴があり(関電社員もいたようです)、
町長もかなりこちらを意識していたように見えました。
福井県知事も美浜町長も老朽原発の再稼働について、関電の裏金問題を理由に
「再稼働を議論する段階にない」と消極的姿勢を示しています。
さらに運動の力で、再稼働の同意断念まで追い込みましょう。
(大阪府高槻市議 高木りゅうた)
■■美浜町での関電取締役会を 「老朽原発うごかすな!」の声が包囲■■
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原子力事業本部前での抗議の声(9.28)
9月28日、福井県美浜町の関西電力原子力事業本部で関電取締役会が開催された。
この地では初の開催という。9年半前の福島第一原発事故後、例外中の例外
としか国も認めない40年超えの老朽原発の再稼働策動は、来年1月の
美浜原発3号機が初となる。そして来年3月の高浜原発1号機、
さらに続く同2号機も含め、関電原発マネー問題で非難の的となっている
関電にとって、美浜現地での取締役会の開催は再稼働に向けた突破口としての
アリバイ作りと位置付けたのであろう。
あの福井県知事でさえ、「再稼働に同意できない環境であることに
いささかの変化もない」との趣旨の発言をし続けているのだから。
しかし、9・6大阪大集会を1600人の参加で開いた
「老朽原発うごかすな!実行委員会」の呼びかけに応えた福井や近畿の市民が、
「老朽原発うごかすな!」の横断幕や、色とりどりのノボリ・旗をたなびかせて
会場前で抗議行動を開始した。関電にとってマスコミ各社を案内したのが災いした。
多くの新聞記者が集合し、テレビカメラも配置され、この抗議行動に
フラッシュを浴びせた。
地元美浜町議の松下・河本議員、若狭や京阪神の市民が次々にマイクを握る。
そこに超デラックスな送迎バスが到着し、榊原定征・新会長
(前日本経団連会長・東レ出身)を先頭に事業本部に入場。
ビル内での榊原会長のNHKテレビ会見では、
「老朽原発うごかすな!」などの表のシュプレヒコール音声を完全に拾ってくれていた。
そして表では実行委員会による老朽3原発再稼働準備即時停止申し入れがおこなわれ、
秋晴れの若狭路のデモにうつり、美浜町役場まで約1キロの町内デモ行進をおこない、
「美浜町は美浜3号機の再稼働に同意するな!町民の声を聞け!」と最後、
町役場に向けてシュプレヒコールをおこなった。
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関西電力に申し入れ(9月28日、原子力事業本部)
当日午後の榊原会長ら社外取締役と社員との「意見交換会」では、
「いつのまにか原発を動かすことが目的となっていた」
「原子力部門が世間一般の常識から少しかけ離れている」という声が
出たと言う(中日新聞9月29日朝刊)。
老朽炉廃炉で13年後に若狭から原発全廃だ。
(さいなら原発・びわこネットワーク 稲村守)
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美浜町内をデモ「老朽原発うごかすな!」(9.28)
★紙版の『老朽原発うごかすな!ニュース 第18号』
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