小ネタはいくつか抱えているものの、
気力が夏バテ気味でさっぱり更新できない。
賞味期限切れのネタなれど、重い腰を上げてアップする。
6月末に紹介した和田浦のツチクジラ漁が8月9日、
捕獲制限頭数の26頭目を水揚げし、無事終漁した。
漁を取り仕切り、水揚げと翌日の解体情報をアナウンスする
外房捕鯨さんのHPは逐次チェックしていたが、
7月はなかなかタイミングがあわず、
終漁間際の8月7日、24頭目となったツチクジラの解体を見学してきた。
昨年に続いて2度目の見学となるが、クジラに対する畏敬の念をもって
粛々と作業に当たる光景を目の当たりにし、長い歴史を紡いできた
日本人とクジラの係わりを肌で体感する貴重な見学となった。
午前4時半作業開始。岸壁に係留していたクジラをウインチで牽引し、
作業場に引き揚げる。薄明かりの中、徐々に姿を現してくる巨体にあちら
こちらから「でかい!」の声がもれる。
解体する前に必ずクジラの身体測定を行うほか、歯、ヒレなどの各部位を
採取する。この日のクジラは全長およそ9メートル。体重は不明。最大で
12、3メートルにも成長するようだ。
下顎が上顎より突き出た受け口が特徴。その形状が稲わらを叩く
「槌(つち)」に似ていることから和名・ツチクジラと命名されたという。
ちょこんと飛び出た胸ビレは、体の割りに小さく愛らしい。
子どもだけクジラのそばに呼び寄せ、特別に体を触らせてくれる。
感想は「プヨプヨしてた」と一言。夏休みの日曜日ということもあってか、
早朝にもかかわらず大勢の人が見学に訪れていた。
いよいよ解体が始まる。まるで薙刀を思わせる巨大な専用包丁で縦に
切れ目を入れる。皮の端にワイヤーを通し、ウインチで引っ張りながら
皮を剥いでいく。「バリバリ」と響く音がなんとも豪快だ。
剥がされた皮下の脂部は約50センチ四方にカットされ、その後、スジなどを
削ぎ落としてきれいに整形される。
皮を剥いだ後は鯨肉を切り離す作業に取り掛かる。縦に“9枚おろし?”に
わけ、皮と同様にウインチで引っ張りながら巨大な柵をとる。
等間隔に肉を切り分け、さらに3~6キロほどのブロックにカットする。
それをベルトコンベアーで作業台に上げ、1つひとつ丁寧にスジ肉などを
削ぎ落とし販売用の「生肉」にする。切り落とした肉は「ハギ」と呼ばれ、
これも小売される。
湾曲した独特の形をしたモリ
作業には20数名が従事している。陽が高くなるつれて気温が上昇していく猛暑の中、それぞれが決められた持ち場でテキパキと役割をこなしている姿が印象的だ。
作業員のほとんどは宮城県石巻市(鮎川)周辺の出身で、今回の東日本大震災で壊滅的なダメージを受けた被災者だという。
ちなみに、7月初旬に捕獲した2頭のツチクジラを検査した結果、幸いにも放射性ヨウ素と放射性セシウムはいずれも検出されなかったそうだ。
解体作業はおよそ3時間で終了。クジラ肉は誰でも購入することができ、
生肉はキロ2,600円、ハギは1,700円。
ことしは、友人に頼まれた分も含めて生肉3.5キロを購入した。
日本の鯨食文化を実体験できる和田浦ツチクジラ解体見学。
ぜひ一度ご覧になってみてはいかがだろう。
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どうぞ、よろしくお願いいたします!
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気力が夏バテ気味でさっぱり更新できない。
賞味期限切れのネタなれど、重い腰を上げてアップする。
6月末に紹介した和田浦のツチクジラ漁が8月9日、
捕獲制限頭数の26頭目を水揚げし、無事終漁した。
漁を取り仕切り、水揚げと翌日の解体情報をアナウンスする
外房捕鯨さんのHPは逐次チェックしていたが、
7月はなかなかタイミングがあわず、
終漁間際の8月7日、24頭目となったツチクジラの解体を見学してきた。
昨年に続いて2度目の見学となるが、クジラに対する畏敬の念をもって
粛々と作業に当たる光景を目の当たりにし、長い歴史を紡いできた
日本人とクジラの係わりを肌で体感する貴重な見学となった。
午前4時半作業開始。岸壁に係留していたクジラをウインチで牽引し、
作業場に引き揚げる。薄明かりの中、徐々に姿を現してくる巨体にあちら
こちらから「でかい!」の声がもれる。
解体する前に必ずクジラの身体測定を行うほか、歯、ヒレなどの各部位を
採取する。この日のクジラは全長およそ9メートル。体重は不明。最大で
12、3メートルにも成長するようだ。
下顎が上顎より突き出た受け口が特徴。その形状が稲わらを叩く
「槌(つち)」に似ていることから和名・ツチクジラと命名されたという。
ちょこんと飛び出た胸ビレは、体の割りに小さく愛らしい。
子どもだけクジラのそばに呼び寄せ、特別に体を触らせてくれる。
感想は「プヨプヨしてた」と一言。夏休みの日曜日ということもあってか、
早朝にもかかわらず大勢の人が見学に訪れていた。
いよいよ解体が始まる。まるで薙刀を思わせる巨大な専用包丁で縦に
切れ目を入れる。皮の端にワイヤーを通し、ウインチで引っ張りながら
皮を剥いでいく。「バリバリ」と響く音がなんとも豪快だ。
剥がされた皮下の脂部は約50センチ四方にカットされ、その後、スジなどを
削ぎ落としてきれいに整形される。
皮を剥いだ後は鯨肉を切り離す作業に取り掛かる。縦に“9枚おろし?”に
わけ、皮と同様にウインチで引っ張りながら巨大な柵をとる。
等間隔に肉を切り分け、さらに3~6キロほどのブロックにカットする。
それをベルトコンベアーで作業台に上げ、1つひとつ丁寧にスジ肉などを
削ぎ落とし販売用の「生肉」にする。切り落とした肉は「ハギ」と呼ばれ、
これも小売される。
湾曲した独特の形をしたモリ
作業には20数名が従事している。陽が高くなるつれて気温が上昇していく猛暑の中、それぞれが決められた持ち場でテキパキと役割をこなしている姿が印象的だ。
作業員のほとんどは宮城県石巻市(鮎川)周辺の出身で、今回の東日本大震災で壊滅的なダメージを受けた被災者だという。
ちなみに、7月初旬に捕獲した2頭のツチクジラを検査した結果、幸いにも放射性ヨウ素と放射性セシウムはいずれも検出されなかったそうだ。
解体作業はおよそ3時間で終了。クジラ肉は誰でも購入することができ、
生肉はキロ2,600円、ハギは1,700円。
ことしは、友人に頼まれた分も含めて生肉3.5キロを購入した。
日本の鯨食文化を実体験できる和田浦ツチクジラ解体見学。
ぜひ一度ご覧になってみてはいかがだろう。
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子供たちも長時間の見学をするんでしょうか?真剣に見る子、目を背ける子色々でしょうね。
たかじんさんの目も少年のそれに戻って光輝いていたと思います。
更新のろまなブログにもかかわらず、素早いコメントいつもありがとうございます。
子どもや女性も多数見学していましたが、
目をそむけるような様子は見られませんでした。
鯨肉購入が目当ての人以外は最後まではいないでしょうね。
作業員の殆どが宮城県石巻市付近の人たちとか。石巻で鯨缶など鯨製品を製造していた水産会社も被災したようで、心を痛めています。
クジラの刺身やカツ、竜田揚げなど、美味しく頂けたことでしょう(^0^)
非常にわかりやすくていい勉強になりました。
やはり写真が多いといいです!
にしても3.5kgの生肉はすごいな~
鯨漁に批判的な人も多いかと思いますけど、まずは、しっかり見て、観察して、勉強して、比較してからですよね。ありがとうございました&お疲れ様~!あ、あと味レポートよろしくですw
いつもコメントありがとうございます。
最終ギリギリで何とか間に合いました。
同社の鮎川事業所は津波で大ダメージを受けたそうでお気の毒です。
そして、伝統の鯨漁を守るため、復興に向けて力強く歩まれている姿を拝見して感銘しました。
鯨肉は安くはなく、生肉はココに来ないと買えませんが、クジラの本当の美味しさを1人でも多くの人に知っていただきたいと思います。
コメントありがとうございます。
日本の捕鯨に関して海犬など言いがかりをつけてくる理不尽な団体もいますが、まずは捕鯨の歴史やクジラを余すことなくすわぶり尽くす鯨食文化を学ぶことが大切であり、その絶好の場となるのが和田浦の解体見学だと思います。
大量の鯨肉は、喰い応えありますよ~。
凄い迫力ですねぇ~。私はクジ肉を身近に食べた世代じゃないのですが、歴史を感じますね。家の子供達に一度は見せてやろうと思いながら直ぐに忘れてしまう、悪い親父です。
クジラ料理の更新も期待しますよ (^^♪
いつもコメントありがとうございます。
一年で20数日しか見られない貴重な見学ですからね。
チャンスがあれば是非家族で見られたらいいですよ。
クジラ肉は…、まだ半分冷凍庫で眠っています。