釣の棲家

終の棲家を求め千葉へ移住。旬の魚をすわぶるために迷釣する房総釣行記。

その14 直結・直ブラで大原沖のアカイカを攻める

2009年05月19日 17時17分35秒 | 外房
「大原沖にアカイカがいる間に釣れてって」
鹿島沖のカレイ釣りでお供してくれた横芝のご隠居とT名人から要望があり、
釣友K君と焼鳥屋Jちゃん、K君の後輩らを巻き込み総勢6人で15日(金)、
定宿の大原港・孝栄丸に乗船した。
本命アカイカをメインに、状況を見て土産にイサキも狙う魂胆だ。

釣り人は我々プラス2人の計8人で、4時過ぎに出船。
ところが、港を出ると予想以上に海が荒れている。
後で聞いたら、3時頃まで北の強風が15mも吹き荒れていたというから納得。
ミヨシ両舷を陣取った我々6人はトモに移動できず、
背中からバケツの水をぶちまけられるような強烈な波しぶき浴び、
バタン、ドスンと、しこたま尾てい骨を打ちつける洗礼を受けた。

大原沖のイサキ釣り場まで、たっぷり一時間以上の時間をかけて到着。
この時点ですでに、カッパの下はパンツまでビッショリ状態だった。


早朝の荒れ模様がウソのように、日中は快晴になった

イサキは、このところの水温低下で釣果はあまり芳しくないという。
また、コマセ釣りが好きではなく「イサキよりアカイカ」という釣り人が揃い、
船酔い気味も手伝って、最初からみんなあまり気合が入っていなかったようだ。
自分もイサキ釣りでは初めて使用する電動リールの楽チン手抜き釣り。
指示ダナ20mでアタリを待つがイサキの魚信は、遠い。

グン、グン、グンと引きが訪れたと思ったら、サバかウマヅラハギ。
たまにイサキが掛かり、追い喰いを待っていると外れてしまうことも多かった。
大原サイズの良型イサキがくれば溜飲を下げることができたが、この日は20~25㎝のウリンボ中心。
結局、3mの仕掛けを吹き上げる風に翻弄されながら、
ハナダイ、マダイも含めて3~15匹の釣果でイサキ釣りを終えた。


4号布スッテを一番下に配したブランコ式仕掛け(左側が錘)

7時過ぎに、アカイカ船団に合流。
この頃には太陽がはっきりと顔を出し、海も幾分凪いできていた。
水深35mのタナでスタート。初めは前週同様、ブランコ仕掛けで試すことにした。
幸先よく第一投から乗りがあり、下から2番目の赤帽スッテにマルイカサイズが抱き付いていた。

ご隠居とT名人はアカイカ釣りは初めてと聞き、両隣に座ってもらったが、なにやら投入でもたついている。
聞けば、船宿で借りたご隠居の投入器は底が密閉されていなく、スッテが引っかかってしまうトラブル。
一方、T名人自作の投入器の底もウレタンで蓋をしていたため、これまたスッテが引っかかり発射不能。
いそがば回れとお二人を諭し、吹流しで投入するようにご指導した。

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直結2本+チビイカ6・直ブラ3本(右側が錘)

その後、10杯を追釣したところで、7㎝2本直結+チビイカ6・3本直ブラのハイブリッド仕掛けに変更。
タックルも改造フグ竿135㎝、PE2号、錘40号のLTで挑むことにした。
リールは先日オークションで“半額以下”で落札したカルカッタ・コンクエスト201F。
掌に収まるコンパクトサイズでギア比6.2のハイスペックは実に頼もしい優れものだ。

東京湾でのマルイカLTは経験済みだが、外房では初チャレンジ。
もちろん船頭の許可はとってあり、片舷4人で釣り座間隔もたっぷりあった。
錘80号ブランコ式の両隣の迷人二人とオマツリしないよう、できるだけ遠くに仕掛けを投げる。
着底後はワンハンドでシェイク、たたき、止めを繰り返す。
この一連の動きがLTならではの軽さとスムーズさでこなせ、
リズムよく仕掛けることができる。

ほどなくして「クン、クン」とした乗りがあり、軽く合せを入れながら竿を持ち上げ
同時にリールを巻き始めると「ギュン、ギュン」と結構な引きで応えてくれる。
引きを竿でためて楽しみながらあげてみると、胴長25㎝級のアカイカが
一番下の茶トラと二番目の赤帽にダブルで掛かっていた。


この日は小型が多かったが、アカイカの泳ぐ姿はいつ見ても愛らしい

両隣の迷人もさすがにベテランだけあり、仕掛けの扱いにも慣れてきてダブル、
トリプルと釣りあげ、この釣りの楽しさを満喫していた。
「最近では型がいちばん小さい」と船頭がこぼしていたように、
この日は胴長15㎝前後の小型が多かったが、
いい群に当たれば直ブラ仕掛けの置き竿にも乗りがあったほど
アカイカの活性は悪くはなかったようだ。

朝の風とウネリでどんな釣りになるか心配したが、
終わってみれば6人でアカイカ13~42杯と
リレー釣りとしては満足のいく釣果となった。


アカイカで初めてお目にかかった寄生虫。調べてみたら、米粒状の「ニベリン条虫」でしょうか?
人差し指先端に乗せた左側の白い頭(?)の部分が波打つように動いていた


チビマルイカは胴に酢飯を詰めるだけの簡単イカ寿司に。驚くほど旨い


アカイカは煮ても焼いても柔らかいのが身上。もちろん、捨てる箇所はほとんどない

アカイカの沖漬けはスルメ、ヤリと比べてねっとりとした身肉の甘さが格別


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2 コメント

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今年も連れてってぇ (秀さん)
2010-01-27 08:01:44
今頃、ベタ凪の大原でヒトツテンヤに挑戦中のたかじまるさんを羨ましく思いながら、昔のブログを読んでたところなのだ。
あん時の投入器には参ったなぁ。スッテも一昨年の片貝で使ったものだし。でも、教えてもらった通り、なびかせて何とか釣りにはなったけど・・・。もっと枝スを短くすれば良かったと、今になって後悔しきり。
そんな反省を踏まえて、今年こそはと思っているので、ジェッタイに連れてってね。
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秀さんへ (管理人)
2010-02-01 16:02:07
秀さん
古い記事に、コメントありがとうございます。
一つテンヤはようやくアップしましたぜ。

今年もアカイカ釣りにご一緒しましょう!!
仕掛けは直結がオススメですよ。
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