竿をギュッと煽ったときに、ガツンと竿先に負荷がかかる釣り物は、何とも面白い。
アオリイカ、スミイカ、アカイカ、マルイカなどのイカ類や手バネのエビタイ。
タコ釣りも竿ではないけれども、これらと同じ釣趣がある。
なかでも、フグのカットウ釣りは「ギュッ&ガツン系」のなかでも1、2を争う面白い釣りだと個人的に思っている。
そんな麻薬的な「ガツン」の快感を味わうために7日(土)、大原漁港・孝栄丸に乗船した。
1月末のシケ前は太東沖の砂地で水温が下がり、潮に濁りが入って良型がポンポン揚がっていた。
ギュッ&ガツンで良型フグを仕留め、ギュッと身が締まったテッサを肴にギュッと鰭酒を煽りたい。
航程およそ40分で太東沖の釣り場に到着。水深28mの砂地で根掛かりの心配はない。
白々と東の空が明るくなりはじめる頃に釣り開始。
船頭の「ハイ、どうぞ」のアナウンスとともに、前方に思い切りカットウをブン投げる。
この日の釣り人は7人。常連のダブルY名人2人が揃い、両舷ミヨシを陣取っている。
名人の釣り座の読みに、右舷トモを選択したことに少し不安を感じたが、
1時間ほど経過しても船中で「ツ抜け」ができずに沈黙が続く。
それでも、揚がればどれもが良型で、遠目で見てもでっぷりと太っているのが分かる。
ようやく1匹目が掛かったのは、ミヨシ寄りの釣り人がそれぞれ2、3匹を揚げた後のこと。
2度目の当たりにギュッと合せをくれると、ガツンと重い手応え。
水深があるため巻き上げ途中にプックリ膨らみ、竿がさらに重くなる。
抜き揚げたフグは、22㎝の掌より2、3㎝ほど尾がはみ出す良型だった。
その後、船は小刻みに流し変え、途中から風に打たせる「横流し」になった。
逆潮で流れはほとんどない。水深は30mと深くなり、当たりをとるのも難しくなったが、
8時頃になると時合が到来。
「当たりが出てきたからね。底を確実にとってよ~」
船頭のゲキが飛ぶ。
しゃくった仕掛けはすぐに落とさず、ゆっくりと時間をかけて着低させる。
上下する船の揺れにも、竿の上げ下げで道糸の「張らず緩めず」を保ち、
仕掛けが底を切らないように注意する。
やがて、クックッと明確な当たりが竿先に伝わり、ギュッと合せると「ガツン」。
してやったりの釣法に満足すると、左肩を振るわせる竿の重さも心地よい。
後半は当たりが遠退いたが、揚がってくるフグはどれもが大型と呼べるものばかり。
結局、釣果は15匹と数的に物足りなかったものの、良型ぞろいに満足できる釣行だった。
「ギュッ&ガツン系」のフグ釣りは、やっぱり面白い。
P.S
この日、大ドモの特権で置き竿を出した。30号鋳込み天秤に4号70㎝のハリスを付け、
鈎は丸カイズ14号。エサはアオヤギ。天秤が着低したら50㎝ほど底を切り、置き竿に
する。イシガレイ、ホウボウ狙いだったが、キュン、キュンと竿先を曲げたのは、すべて
ショウサイフグ。それも当日最大の29㎝がグイグイ引きながら揚がってきたのには驚いた。
前半だけ試みて合計4匹をゲットすることができ、カットウや胴付きとは違う釣趣に新鮮
さを実感した。
アオリイカ、スミイカ、アカイカ、マルイカなどのイカ類や手バネのエビタイ。
タコ釣りも竿ではないけれども、これらと同じ釣趣がある。
なかでも、フグのカットウ釣りは「ギュッ&ガツン系」のなかでも1、2を争う面白い釣りだと個人的に思っている。
そんな麻薬的な「ガツン」の快感を味わうために7日(土)、大原漁港・孝栄丸に乗船した。
1月末のシケ前は太東沖の砂地で水温が下がり、潮に濁りが入って良型がポンポン揚がっていた。
ギュッ&ガツンで良型フグを仕留め、ギュッと身が締まったテッサを肴にギュッと鰭酒を煽りたい。
航程およそ40分で太東沖の釣り場に到着。水深28mの砂地で根掛かりの心配はない。
白々と東の空が明るくなりはじめる頃に釣り開始。
船頭の「ハイ、どうぞ」のアナウンスとともに、前方に思い切りカットウをブン投げる。
この日の釣り人は7人。常連のダブルY名人2人が揃い、両舷ミヨシを陣取っている。
名人の釣り座の読みに、右舷トモを選択したことに少し不安を感じたが、
1時間ほど経過しても船中で「ツ抜け」ができずに沈黙が続く。
それでも、揚がればどれもが良型で、遠目で見てもでっぷりと太っているのが分かる。
ようやく1匹目が掛かったのは、ミヨシ寄りの釣り人がそれぞれ2、3匹を揚げた後のこと。
2度目の当たりにギュッと合せをくれると、ガツンと重い手応え。
水深があるため巻き上げ途中にプックリ膨らみ、竿がさらに重くなる。
抜き揚げたフグは、22㎝の掌より2、3㎝ほど尾がはみ出す良型だった。
その後、船は小刻みに流し変え、途中から風に打たせる「横流し」になった。
逆潮で流れはほとんどない。水深は30mと深くなり、当たりをとるのも難しくなったが、
8時頃になると時合が到来。
「当たりが出てきたからね。底を確実にとってよ~」
船頭のゲキが飛ぶ。
しゃくった仕掛けはすぐに落とさず、ゆっくりと時間をかけて着低させる。
上下する船の揺れにも、竿の上げ下げで道糸の「張らず緩めず」を保ち、
仕掛けが底を切らないように注意する。
やがて、クックッと明確な当たりが竿先に伝わり、ギュッと合せると「ガツン」。
してやったりの釣法に満足すると、左肩を振るわせる竿の重さも心地よい。
後半は当たりが遠退いたが、揚がってくるフグはどれもが大型と呼べるものばかり。
結局、釣果は15匹と数的に物足りなかったものの、良型ぞろいに満足できる釣行だった。
「ギュッ&ガツン系」のフグ釣りは、やっぱり面白い。
P.S
この日、大ドモの特権で置き竿を出した。30号鋳込み天秤に4号70㎝のハリスを付け、
鈎は丸カイズ14号。エサはアオヤギ。天秤が着低したら50㎝ほど底を切り、置き竿に
する。イシガレイ、ホウボウ狙いだったが、キュン、キュンと竿先を曲げたのは、すべて
ショウサイフグ。それも当日最大の29㎝がグイグイ引きながら揚がってきたのには驚いた。
前半だけ試みて合計4匹をゲットすることができ、カットウや胴付きとは違う釣趣に新鮮
さを実感した。