ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「ドライビング・ミス・デイジー」

2009-07-14 20:30:19 | Weblog
                     「ドライビング・ミス・デイジー」

ちょうど20年前に新宿の映画館でこの映画を観た。オイオイ泣いた覚えがある(T_T)/~~。

20年振りにDVDで観た。大人になって心がくすんでいるせいなのか、泣くことはなかった。

しかし(ネタバレ入りますのでご注意を)、あの時見たラストシーンは20年経ってもなお深い感動を私に与えた。

どんな人も、いつか年老いて、人生の現役をリタイアする日が来る。
いや、そういう日が迎えられる人は、幸せなのだろう・・・。

教師であったデイジー(ジェシカ・タンディ)は、'48年にその職を勇退した。

そんなある日、自動車の運転ミスであやうく死ぬ目にあった・・。

事なきを得たが、息子のブーリー(ダン・エイクロイド)は、半強制的に、

ホーク(モーガン・フリーマン)という運転手を雇ったのだった・・・。


この映画で初めてモーガン・フリーマンを知りました。イイ俳優だなぁ・・と思ったのを覚えています。

モーガン・フリーマン演じるホークは、字が読めません。
劇中でデイジーがホークに読み方を指南するシーンがありますが、かたくなだったデイジーの心が少し溶けてゆく、私の大好きなシーンです。

ジェシカ・タンディは本当に素晴らしいです・・!
ホークに対して堅く心を閉ざしていた'48年の出会いから、'73年までの25年間。
その心の変遷を凛として演じ切っています。
彼女はこの演技で80才にしてアカデミー主演女優賞を獲得しました。


この作品は、そこはかとなく気品がただよっています。
観終わった後も、なにか背筋を正して歩きたくなるのです。
ジェシカ・タンディとモーガン・フリーマンの人種も年齢も超えた「友情」を見たせいかもしれません・・・。

この作品は'89のアカデミー最優秀作品賞を受賞致しました。