ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「炎のランナー」

2009-07-19 15:12:48 | Weblog
                             「炎のランナー」

最近は映画館へ行く暇がないので、TSUTAYAさんから過去に観た作品を借りてきて見直しています。

この「炎のランナー」は1981年の作品ですから、およそ28年振りに見直しました。

ネタバレ入りますのでご注意ください。

この映画はのっけから海岸を走る若者たちの映像に、ヴァン・ゲリスのあの有名な曲が重なって・・・それだけでもう70点くらい稼いでいると言っても過言ではありません!!
そのくらい素敵なオープニングであります。

イギリスの名門、ケンブリッジ大学に籍を置き、自らがユダヤ人であることに対し葛藤の日々を送っている陸上短距離ランナー、ハロルド・エイブラハムズと、
同じイギリスのスコットランドでは敵なしの宣教師エリック・リデル。

1920年代に活躍した二人の「ランナー」の実話を描いています。

二人は互いに良きライバルとして、'24のパリ・オリンピックに出場が決定します。
ところが、フランスへ渡る船中で、リデルが出場する100メートルの予選が、日曜日に行われることがわかりました・・・!

敬謙なクリスチャンの宣教師であるリデルは、落胆しましたが、すぐに関係者に「安息日である日曜日に走ることはできない・・・。辞退いたします。」苦渋の選択だった・・。

イギリスの選手団長が予選を別の日に出来ないかと八方手を尽くしますが、これだけはどうしようもありませんでした・・。

ところが、オリンピックが始まったある日、同じイギリス陸上短距離の障害物競技と400メートルの代表であるアンドリューがやってきて、
「私はもうメダルを1つ獲得した。リデルに400メートルを走ってほしい」・・。


現代のオリンピックで問題になっているドーピング。
噂によればかなりの選手が行っているとか・・。
「勝たねばならぬ、負けては意味がない!」というのも解らないでもないが・・。

そんなことを考えながらこの作品を見ていると、目頭が熱くなる。
ある者はただひたすら自己の魂の解放を願って走り、ある者はただひたすら神の御心にそって走る。

オリンピックとは、スポーツとは、生きるとは・・。
爽やかで深い感動をあたえてくれる大好きな映画です・・。

本作はイギリス映画であるにもかかわらず、'81年米国アカデミー最優秀作品賞を受賞しました・・。