ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「パブリック・エネミーズ」

2009-12-22 02:14:16 | Weblog
                        「パブリック・エネミーズ」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
監督・マイケル・マン

ようやく観て参りました。
ジョニー・デップ主演の映画を観たのは、なんと「スリーピー・ホロウ」以来ですから、ホンッとに久々ですな!

予想していた作風とは少し違っていましたが、サブマシンガンの銃撃シーンもありましたし、それなりに楽しめました(^^♪。

自分的には、観る前は、「エンターテインメント色が強いのかな」、と思っていたのですが、本作はどちらかというと、大筋を史実にのっとり、“ジョン・デリンジャー”の人間像と、彼がただ一人愛したという“ビリー・フレシェット”との愛を描く作品でありましたな・・。

何回も見せられた予告編がとてもスタイリッシュで音楽もテンポが速かったので、いわゆる“娯楽映画”を期待した方には少し物足りなかったかもしれません・・。

しかし、ジョニー・デップという俳優は、こういう役やらせたら宇宙一カッコイイですね~。どっちがイイとかじゃなくて、「死んでもらいます」って言う時の“健さん”並にカッコイイ(どういう比較なのか私にもよくわかりませんが)ですな。

そして劇中でデリンジャーが一目惚れする女性“ビリー・フレシェット”をマリオン・コティヤールが演じています。
ほとんどナンパ状態で恋人にしちゃうんだから、デリンジャーの魅力というか、アメリカの国民性というか・・羨ましい限りです・・。
「I like baseball,movies,good clothes,fast cars....and you」なんて日本で言ったら、おまわりさんに職質されちゃいますよ(笑)!


この映画は1933年、大恐慌時代を舞台にしています。
ほぼ同じ時代を舞台にした名作「スティング」(監督ジョージ・ロイ・ヒル)と比較してみると、興味深い共通点があることに気がつきます。
まず、両作品とも、メインとなる街が“シカゴ”なのです。本作中で、失業者が道端に寝ている様子は「スティング」のそれ(厳密にはイリノイ州ジョリエット)とオーヴァーラップしました。
そして両作とも、警察ににらまれる商売(本作は銀行強盗、「スティング」は詐欺師)が扱われている点ですな。
まぁ、この時代は、デリンジャーのようなギャングや、「スティング」でのゴンドーフ(ポール・ニューマン)&フッカー(ロバート・レッドフォード)のような詐欺師が多くおったんでしょうな・・。
実際にその時代に生きていれば、物騒で危険なのでしょうが、「画になる時代」ではありますな・・。

本作でその時代の香りをより際立たせているのが、ビリー・ホリディなどのジャズ・ボーカルと、当時流行った(少し時代がずれているような気もしますが)ラグタイム・ジャズですね・・!
随所に流れるオーティス・テイラーの「TEN Million Slaves」のギターが、ジョン・デリンジャー隆盛の頃のイメージと重なりますな・・!

デリンジャーを追い詰める警部を演じたクリスチャン・ベイルもかっこ良かったですね~。クールに見えて、実は人情味があるという・・。

どことなく、伊原剛志に似てんな~、と思ったのは、私だけでせうか・・??

というわけで、

ひきばっち的満足度★★★☆