ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

シリーズ「読了」

2020年10月03日 13時26分37秒 | 読書
「街角で笑う犬」
著者:椎名誠

まとめページっ資料室(仮):「椎名誠」

いきなり本文1ページ目に主題となる詩(なのか?)がサクッと。
この一冊を通して所々に挟まれる短文が、とても椎名誠らしくて嬉しくなる。
132ページに至ってはわずか2行にも関わらず次ページの海のモノクロ写真とあいまって、見開きで凄まじい破壊力である。

東京の川をカヌーで下り…の話は別の本でも読んだが、また違うエピソードが綴られている。
「死んでいく川」と「まだ生きている東京の海の鳥」の対比が際立つ。

68ページでまさかのVOWネタに遭遇w←古典の有名迷作なので読めば「あったあった」となること請け合い。

著者の少年時代…埋め立てられる前の幕張の話とクラス会。
幕張の埋め立ての件もまた別の話を読んだ覚えが。

94ページ…フワッと書いてありますが…「日頃海や山へ連れだって出かけている仲間たち」っていわゆる「東ケト会」ですよねw

本作はアサヒカメラに連載していたコラムをまとめたモノだが、著者の写真のセンスがオレには凄く心地よい。
たまにこうして写真とエッセイの本を読むと、何だか得をした気分になる。



「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ

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