2018年9月6日(木曜日)曇り。26℃~16℃。降水確率1%。湿度82%。東の微風。紫外線量8。今にも降りだしそうな空模様だが降らない。
サムホールのキャンバス張り、午前中 2枚、午後から 2枚。
『きょうのニュース』ベンフィカの起訴問題が今日もトップニュース。ポルトガル北部で洪水。2023年までに170ミリオンユーロを拠出し22列車など鉄道を整備。ヴィゼウ周辺の路線バス5ミリオンユーロで32台のバス増台。この12か月で8万2千件の事故で500人死亡、セトゥーバルが68人、リスボンが49人、そしてポルトと続く。先日のセイシャルで7歳の女の子誘拐事件の犯人はカーボ・ヴェルデ出身の39歳黒人男。PSDは政治学大学生を前にカタリーナ・マルティンス(BE)、ジェロニモ・デ・ソウザ(CDU)、アントニオ・コスタ(PS)の与党左派連合を批判。セイアのダム建設計画は白紙。ポルトの学校校舎老朽化問題。北海道でマグニチュード6,7の地震、被害映像。カリフォルニア火災。119人のポルトガル兵士を含む国連軍が中央アフリカに派兵。英国沖海上風力発電のレポート。今夜、19:45からアルガルベスタジアムでサッカー、クロアチア代表とポルトガル代表が対戦。
『昨夜の映画』は
『シャドー・チェイサー』(The Cold Light of Day)2012年。アメリカアクション映画。93分。監督:マブルク・エル・メシュリ。自分の会社が倒産しそうなのに、ウィル・ショー(ヘンリー・カヴィル)は休暇を過ごす家族に会うためにスペインにやって来た。大使館の文化交流員をしている厳格な父マーティン(ブルース・ウィリス)とは確執があり、気が進まなかった。母ローリー(キャロライン・グッドール)、弟ジョシュ(ラフィ・ガヴロン)、その恋人ダラ(エマ・ハミルトン)と合流するが、会社が破産したという電話を受け、気まずくなって外出する。ところがウィルが戻ると、家族のクルーザーは荒らされ、全員が行方不明になっていた。警察に駆け込み捜索を依頼するが、ウィル自身もが拉致されそうになってしまう。警官たちの追跡から辛くも逃れる途中でマーティンが現れ、銃で脅されている隙に家族はみな拉致されたことを知らされた。マーティンは自分の真の仕事は外交官ではなく、CIAの工作員であることをウィルに告白する。 マーティンとウィルは同僚ジーン・キャラック(シガニー・ウィーバー)とマドリードで合流した。拉致犯は、あるブリーフケースを奪われ取り返そうとしており、マーティンはジーンがそれを隠し持っていると疑っていた。24時間以内に返さないと家族が殺されるため、彼はジーンに協力を要請する。しかしその直後、マーティンは何者かに狙撃されて死亡してしまう。ウィルは父の拳銃と携帯電話を取ると必死に逃げ、アメリカ大使館に駆け込んだ。家族が誘拐されたという彼の訴えを職員は取り合わず、それどころか逃亡中に狙撃された警官殺しの容疑を掛けられてしまう。ジーンも大使館に電話してきて協力を申し出るが、ウィルは彼女の態度を信用できず、車に酔ったふりをして再び逃走した。バスで移動していると犯人から電話があり、ウィルは父が死んだことを伝えるが信用せず「カバンか、家族の命のどちらかだ。時間稼ぎをするな。午後6時に太陽の門に来い」という。マーティンの携帯電話の履歴には「ディエゴ」という人物が多く残っていた。ウィルはディエゴに電話し、事務所受付の女性に住所を聞き出し会いに行く。だがそこではジーンの仲間が待ち伏せしており、格闘の末、受付をしていたディエゴの姪ルシアとともに逃げ出す。二人がディエゴの家に着くと、ディエゴもまた既に殺されていた。現場にはジーンとその仲間ゴーマン(ジョゼフ・マウル)がおり、マーティンが組織を裏切り敵にカバンを渡したのだとウィルに話した。話を信じられないウィルが真実を聞き出そうとするが、話し合いの決裂とともにルシア(ベロニカ・エチェーギ)が飛び込み銃撃戦になる。二人は屋上に逃れ、決死のダイブで通りを逃げ去った。 撃たれた傷を癒すため、ルシアの友人クリスを訪ねディスコへやってきた。やっかいごとは御免と渋い顔をされたが、そこで応急処置を施されウィルは一命を取り留める。その際、ルシアはマーティンの携帯を見て、自分の父の写真があることをいぶかる。実はルシアの母はマーティンの愛人であり、ルシアはウィルの妹だったのだ。太陽の門まで電車で移動し、ウィルはルシアと別れ、拉致犯と接触した。拉致犯はイスラエルの情報機関モサドだった。ウィルはモサドに監禁され、父がどこにいるかを聞き出すために拷問される。ウィルはCIAの人間が父を射殺したことをモサドに伝えると、人質となっていた家族と会わせ、ウィルをおとりにしてジーンをおびき出す作戦を伝える。銃を持たされ街に放り出されたウィルはディスコへ戻る。ルシアと再会し、事情を知ったディスコバーの経営者マキシモ(オスカル・ハエナダ)も協力を申し出る。クレジットカードの使用履歴で店におびき出すと一人でやってきたゴーマンを捕虜にしジーンの居場所を突き止めようとするが、口を割らない。ウィルはわざとゴーマンを逃がすと尾行してジーンと情報の買い手の密会に忍び込む。モサドも入り込み乱戦になるが、ジーンはカバンを奪って逃走する。カーチェイスののち、双方の車は転倒した。ウィルの銃は外に放り出され、ジーンは先に車から出てウィルにとどめを刺そうと近づいた。しかし、銃を撃つより先にジーンが倒れる。後方からやってきたモサドによる弾丸がジーンを打ち抜いたのだった。とらわれていた家族のもとにウィルが駆け付ける。重傷を負ったルシアも回復し、病院にて家族が再会を喜ぶのだった。 (Wikipediaより)
『メイジ―の瞳』(What Maisie Knew)2014年。アメリカ映画。99分。監督:スコット・マクギー。離婚した両親の家を10日ごとに行き来することになった6歳のメイジー(オナタ・アプリ―ル)。 ベビーシッターだったマーゴ(ジョアンナ・ヴァンダーハム)が、父(スティーヴ・クーガン)と再婚。母(ジュリアン・ムーア)は心優しいバーテンダーのリンカーン(アレクサンダー・スカルスガルド)と再婚する。 自分のことに忙しい両親は、次第にそれぞれのパートナーにメイジーの世話を押し付け、マーゴとリンカーンと過ごす時間がほとんどになるメイジー。 ある日、母が突然ツアーに出かけ、メイジーは独り夜の街に置き去りにされてしまうのだが──。(Filmarksより)
<総てを洗い流す無垢なメイジ―の瞳>
本当に昔から、どんな名優でも決して敵う者がいないと言う、スクリーンキラーと言えば子役と動物キャラ。特にこの作品で6歳のメイジーを演じているオナタ・アプリールは完璧に他の名優を食っていましたね。とても芝居で演じている役とは思えない程に自然体、そして彼女の瞳は正に、両親の離婚に因って両者の元をピンポンボールの様に行ったり来たりとたらい回しにさせられてしまう幼子の哀しみの表情を、その小さなつぶらな瞳で、見事に魅せている。そして、この映画ファーストシーンから、このメイジーの母親や、父親のキャラクターを観客に一瞬にして理解させ、メイジーの切ない心が理解出来るように、様々な工夫が取り込まれえいるのは、思わず舌を巻くものばかりでした。流石はスコット・マクギーとディビット・シーゲルのコンビの監督作品だけあるわ。彼らがかつて監督した作品の「綴り字のシーズン」も家族の危機からの脱出を描いた見事な作品だった。セリフの一つ一つがとてもリアルであり、確かな演出が物語に深みを加えていた。そして、この作品では、新しい家族の姿として、注目を集めた「キッズオールライト」のスタッフが集結して本作は作られていると言う。この「キッズオールライト」もゲイ(ビアン)カップルと2人の子供を軸に、家族の絆や、家族の在り方を問うた、素晴らしい作品であった。特に、人種の坩堝のアメリカでは、ほぼ単一民族国家である、日本に比べると遥かに多様な人種が国を形成しているために、それぞれの民族が培ってきた考え方や、生き方の相違などの価値観の異なる文化を持った人々達が、同じ国に暮している事から生じる様々な、クロスカルチュアルな摩擦を見事に描いていた秀作だった。そして私は、この映画「メイジーの瞳」のラストの海辺のシーンがとてもとても大好きだ。これはまた、思い出の名ラストシーン映画として語り継いでいっても良い名シーンだと思う。ロックバンドグループのヴォーカルである母スザンナをジュリアン・ムーアが熱演するあのラスト近くのシーンは最も感動的だった。その後に海辺で、メイジーが遊ぶシーンは、新たな時代の家族の形の在り方を指示しているようでいて本当に感動的なのだ。NYの街並のシーンや、そしてラストの海辺のシーンも含めてこの作品の全編が映像的にとても綺麗に描かれている点が、更にこの幼子のメイジーの深く哀しい眼差しと相反して哀しみをそそる映像作品だ。母スザンナの新たな夫を演じていたアレクサンダースカルスガルドにこれからのハリウッド作品を期待したい!子供の親権問題を扱った感動作はこれまでにも「クレイマーVSクレイマー」「アイアム・サム」を含めて多数有るが、本作もこれらの名作と引けを取る事は無い。小品では有るけれど、立派に名作の仲間入りとなる作品だと思う。是非映画館で、この感動を味わって観て欲しいなぁ~(映画.comより)