2018年7月31日(火曜日)曇りのち晴れ。30℃~17℃。降水確率0%。湿度74%。北の微風。紫外線量9。きょうも早朝にはどんよりとした曇り空。10:00にはたちまち晴れ渡って午後には快晴。このところこの様な天気が続く。
『きょうのニュース』木曜日から猛暑、エヴォラでは42℃、45℃に達するところも、山火事に警戒。スウェーデンで消火活動の救援に行っている2機の航空機も木曜日には戻ってくる。タンコスの軍からの横流し物資の問題。アルガルベの医師数は賄えているとか。ポルトガルのリゾートにはアルガルベに行くよりもトルコやチュニジアに行く方が安上がり。ヨーロッパなどからの観光客はポルトやそれ以北の地域により増加傾向。ポルトの路線市バス本数を縮小。きょうもイタリアにアフリカからの難民船。カリフォルニア火災では1万軒に被害。ベネズエラ危機。ジンバブエ総選挙。マドンナはマラウイでボランティア活動。クリスチアーノ・ロナウドがトゥーリンでユベントスのチームメイトとトレーニング開始。明日、ボルタ・デ・ポルトガル(ツール・ド・フランスのポルトガル版)が開始、セトゥーバルから14:00出発。
『昨夜の映画』
『ラストサムライ』(The Last Samurai )2003年。アメリカ映画。154分。監督:エドワード・ズウィック。明治初頭の日本を舞台に、時代から取り残された侍達の生き様を描く。アメリカ映画ながら、日本を舞台に日本人と武士道を偏見なく描こうとした意欲作で、多数の日本人俳優が起用されたことも話題を呼ぶ。 トム・クルーズが演じる主人公ネイサン・オールグレンのモデルは、江戸幕府のフランス軍事顧問団として来日し、榎本武揚率いる旧幕府軍に参加して箱館戦争(戊辰戦争(1868年 - 1869年))を戦ったジュール・ブリュネである。 冒頭では、古事記の一説(イザナミとイザナギの神が剣で、日本の国土を生成したと信じている人々の住む国)を引用する形で、日本の国柄を紹介している。その長く深い伝統の空気を打ち破る幕末の近代化が始まりだした。建国以来の剣を信じるものと、新たな洋式鉄砲と軍隊に希望をかけるものの思いに、日本という国は分断されていったのだ。 ところは変わって、南北戦争時代のアメリカ。北軍の士官として参軍したネイサン・オールグレン大尉(トム・クルーズ)は、南軍やインディアンと戦う。その戦争の渦中では、関係の無いインディアンの部族に攻撃を仕掛けたり、インディアンの子供たちを撃ち続けたりした。良心の呵責に悩まされたオールグレンは、トラウマとなった戦場での体験から逃れるように、ウイスキー浸りの生活に陥る。 そんな中、日本の実業家にして大臣の大村(原田眞人)はバグリー大佐を介し、お雇い外国人として「戦場の英雄」を軍隊の教授職として雇いに来た。その頃の日本は明治維新が成り、近代国家建設のために急速な近代的軍備の増強が必須であった。大金のオファーに魅せられたオールグレンは、僚友ガントとともに日本に行き、軍隊の訓練を指揮する。 やがて、不平士族の領袖である勝元(渡辺謙)が鉄道を襲ったという報が入った。まだ訓練は出来ておらず、この軍隊では闘えないと抵抗するも、やむなく出動するオールグレン。案の定、隊の練度は低く、サムライたちの勢いに呑まれた部隊はバラバラになり、ガントは落命、オールグレンは勝元らに捕えられる。しかし勝元は彼を殺さず、妹のたか(小雪)に手当てをさせる。回復してきて村を歩き回り、古きよき日本の人たちの生活の風景を目の当たりにする中で、オールグレンは彼ら反乱軍=サムライたちの精神世界に魅せられるようになる。そして勝元もまた、オールグレンにどこか不思議な魅力を感じ始めていた。 勝元の息子である信忠(小山田真)の村での生活を深めるにつれ、オールグレンは村の人々に急速に心を開いていくが、世話をしてくれる女性、たかはオールグレンに不信感を抱き続ける。彼女の夫は、戦場でオールグレンにより殺されたからであった。だが村の生活に敬意を表すようになったオールグレンに対し、次第にたかは心を開き始め、やがてたかはオールグレンを許すようになる。 訓練と談笑と生活の中でオールグレンは心の中に静けさを取り戻し、サムライの村での生活に神聖なものを感じ始める。またオールグレンは、氏尾(真田広之)との剣合わせで、はじめて引き分けることができた。これを機に、オールグレンは氏尾や村の男たちからの信頼を急速に勝ち取る。 そんな中、村の祭りが行われ、ふだんは怖く厳しい村の首領・勝元が道化を演じる舞台を見て皆が笑いあっているスキを狙って、大村が差し向けたとおぼしき間諜が密かに村に近づき、襲撃を試みる。オールグレンと勝元・村人は心を一にして間諜と戦い、ついにオールグレンは村人と味方になった。やがて春を迎えて雪が溶け道が開いた頃、政府に呼び出されて勝元一行は東京へ出向く。疑いと警戒の目で一団の行進を見つめる大村。一行の中にオールグレンが居ることを見つけて、ほっと笑顔をもらす通訳・写真家・著述家のグレアム。東京でオールグレンが見たものは、すでに立派に訓練され、軍備も充実した政府軍の姿であった。 街に出たオールグレンは、銃を掲げ不遜な態度で振る舞う軍人が、信忠の剣を奪い、髷を切り落とす場面に出くわす。そんなオールグレンに、大村は刺客を差し向ける。一方の勝元は、廃刀令にしたがって刀を捨てるよう大村に迫られる。勝元は判断を明治天皇(中村七之助)に仰ぐが、天皇は気弱さから目をそむけてしまう。刀を捨てない勝元は、東京にて謹慎となる。 オールグレンは、大村の不平士族討伐軍の指揮官就任の申し出を断り、日本での職・役割を終わらせアメリカへ帰ろうとする。が、大村の差し向けた刺客に襲われる。その後、信忠ら村の一軍やグレアムと共に謹慎先の勝元を脱出させる。勝元一行は村へ帰還できたものの、殿を務めた信忠は警備兵に撃たれ、帰らぬ人となる。もはや、政府軍と勝元達反乱軍との対決は免れぬものとなった。 意を決したオールグレンは反乱軍の一員として、大村とバグリー大佐率いる政府軍に一矢報いる事を決めた。反乱軍は兵力を上回り、榴弾砲まで装備した政府軍を相手に勇敢に闘う。 最後の騎馬による突撃でバグリー大佐を討ち取るも、回転式機関銃ガトリング砲により阻止され、オールグレンと勝元を除き反乱軍は全員戦死。傷ついた勝元は、信頼するオールグレンにとどめを刺すよう頼み、今際の際にオールグレンの背後に咲く桜を見ながら、「すべてパーフェクトだ」という言葉を遺して、こと切れた。反乱軍はオールグレン一人を残し全滅した。しかし、この闘いは決して無駄ではなかった。政府軍の兵士たちは勝元の死に様に涙し、敬意を表し跪いて頭を垂れたのである。維新以降、失われて久しかった「武士道精神」を、軍人たちが取り戻した瞬間であった。 生き残ったオールグレンは明治天皇に拝謁。そこで勝元の生きざまを語り、遺刀を渡す。それは日本が真に近代国家に生まれ変わるための、勝元からのメッセージであった。 (Wikipediaより)