久々に締め切りに余裕をもってレポートが仕上がりましたとさ。医大生・たきいです。
さて、本日ご紹介したいのがこれ。
![]() | はたらく細胞(3) (シリウスKC) |
清水 茜 | |
講談社 |
第1巻からブログで書評をあげさせていただいてる「はたらく細胞」。生体内の擬人化に成功した今話題の作品でございます。
3巻のラインナップは、
・循環
・風邪
・胸腺
・獲得免疫
・ニキビ
個人的に気に入ったのが循環。これまでの話は「細胞」だけあって免疫学的な話が多めだったのですが、循環をネタに細胞の話を作っちゃうのには不意を突かれました。循環器の勉強するときは、血液自体にはあまりフォーカスをあてないものですから。なるほどなぁ、天才的な物語構成能力です。
気になるのが著者の清水茜さんって何者なんだということですね。医学を噛み砕いて話を作り上げるって相当な努力が必要なハズです。医者が原作を練っていたとしても不思議ではありません。もちろんあくまでもマンガですから医学的見地とは矛盾するところもあるとは思うのですが、凡人医学生のわたくしからすると目をつぶれる範囲に収まっていると思います。患者さんに説明するときにこんなたとえ話をすっと出てくるようになったらカッコいいなとさえ考えます。
前回の書評では微生物学的な路線で攻めてくれると嬉しいだなんていうマニアックな発言をしましたが、薬理学的な話で攻めてもネタが作れそうだなというのが今回の印象です(笑)
免疫学的ネタはそろそろお腹いっぱいな気もするので、「まさかそれをネタにしちゃうとは……!」みたいな展開を今後は期待します。
(レポートをスタイリッシュなデザインにして中身をごまかし気味なことを反省している人(笑))