医大生・たきいです。

医大生的独言。

「企画書は、手描き1枚」を読んで

2016-06-19 18:07:59 | 読書感想文

後輩と酒を調達しに「やまや」へ。確か福岡では「やまや」は明太子屋さんなんだけど、東日本を中心として展開されているお酒の小売店のほうの「やまや」。

「やまやって本店どこか知ってる?」
「あー、宮城県なんですよね」
「あれ、この話したっけ?」
「ええ、それ聞かされるの3回目くらいです」

と後輩くんに言われてしまって微妙な気持ちになりました(笑)。医大生・たきいです。





さて、本日ご紹介したいのがこの一冊。

企画書は手描き1枚
高橋 宣行
ディスカヴァー・トゥエンティワン


大手広告代理店で長年お勤めになっていた高橋宣行さんによる「デジタル全盛の今だからこそ、手描きが効く!」と謳う本書であります。サブタイトルは「恋愛型プランニング術」で、手描き1枚の企画書というコミュニケーションツールを通じて、

「“あのひとがいないと困る”という信頼関係」

の築き方が導かれます。ビジネス社会で活躍している文系卒の大人たちはこういった頭の使い方をして思考回路をまわしているんだと知ることのできるだけでも一読の価値があります。正直、手描きであることの必然性は少ないように読んでいて思ってしまったのですが(笑)、共通の「絵」をイメージして考え抜くことの大切さはよく分かりました。バラバラに考えてしまっても生み出されるものは小さく、人を動かすにはイメージを共有することを実践しなければなりません。そのためにはきっと相手への真心が必要で、それが「手描き1枚の企画書」の真意なのではないかと。



手描きで書けば何事もオッケーというわけではなくて、デザインの技術を学んでパワポで活用する努力などもこれからは欠かせないと個人的には考えます。真心を込めたスライドも作れない人が周りには多いように思いますが、まずはそうした努力も必要ではないでしょうか。もちろん手描き1枚もひとつの方法で、日常的な勉強に取り入れるのも悪くはないかなとこっそり画策しています。企画書風に疾患を整理したら忘れなさそう。やってみよう。

「医者にはこうした企画書を書く能力がない人がほとんど」と公衆衛生を生業としている先生も仰っておりました。人を動かすには、まず人を愛すること。その先まで考えて相手を驚かせること。こうしたトレーニングは普段ほとんど積んでいないぼくらはこの本1冊読んだところで、一朝一夕には身に付かないことでしょう。小さなことでも整理して考えて、それを相手に提案してみることから始めてみたいものです。そして、立ち止まってしまったいつかのときはまたこの本を振り返ってみたい、なんて。






(月曜日を迎えるのが正直憂鬱な気分なので酒を飲んで誤魔化す方針な人(笑))