朝はあんなに陽が照っていたのに
走り出そうとしたときから小雪が舞い始め…
錯覚なのか
気温もなんとなく下がり始めたような…
まぁでも
これくらいの小雪なら
走るのにそんなに支障はないさ
そう言い聞かせて
小雪降る中のスロージョグへGO！
昨日と同じコースを走れば
またお金持ち風のイカしたお姉さん？と
ワンちゃんに会えるかもしれない
そう思って
昨日出会った地点まで来たけど
お散歩姿はどこにも見えず…
トイレで用を足した後も
現れる気配は全くなく…
そうだよなぁ
そんなに簡単に再会できるはずないよなぁ
時間帯がちょっとズレただけでも
会えない可能性は大きいんだから…
だから
誰かとどこかで出会って
付き合って結婚するってなると
ホントに強い運命みたいのがあるって…
そう思ってしまうのは勘違いか？
かもなぁ…
まぁ結婚したって
僕とカミさんみたいになるケースもあるし
果たして本当に強い運命なのかどうか？
お金持ち風のイカしたお姉さん？に
出会えなかった代わりに
7キロ地点くらいで出会ったのは
全然お金持ち風には見えないジイさん
直線道路をゆっくり走ってたとき
向こうから傘を持って歩いてきたジイさんが
不意に僕に手を振ってきたので
誰かと思ったけど…
社外役員で5歳年上のSさんだった
一見して全くお金持ちには見えないけど
実はお金持ちだという…
会社へ来るときは
大抵が小型自動車だったが
本当は高級外車乗りで
たまに乗ってきていたっけ…
そんなSさん
まだウォーキングを続けているらしく
年に1回くらいはすれ違うだろうか？
もちろん歩いてるときは
会社で目にする背広姿じゃなく
どこかのオジさんにしか見えないイデタチ
目の前まで近づかないとわからないという…
立ち止まったあと
少しばかり世間話をして別れたが…
彼は気さくな好人物で
気さくというよりは
僕と似たようなチャラさを持っていて…
歳は5歳上だが
現役時代のときは
結構仲良くしてもらっていた
そんなSさんから受けた
変な教訓？があって…
今から10年以上前だったろうか？
Sさんが前立腺がんに罹って
前立腺を切除手術してから
僕にそっとしてくれた話
アレが全く役に立たなくなるんだよ…
何をしてもダメなんだよ…
だから前立腺がんになっても絶対に切るなよ
オトコじゃなくなるぞ！
たぶん
エロジジイの僕より
女好きで何倍もスゴい？
エロジジイの彼の言葉は
僕を同類だと判断して発したものだと…
彼のアドバイスを聞いてから
たとえ前立腺がんになっても
絶対に切らないことにしようと
そのとき以来自分に言い聞かせているが…
どうやら
そのアドバイスも
そろそろ無駄になりそうな気配もあって…
前立腺がんにもならず
まだまだ元気なはずのエロジジイも
最近は元気があるのかないのか…
老いらくの恋の成就を夢見ているものの
悩み続けている持病の坐骨神経痛…
痛みを堪えてなんとか走ることはできても
アッチの方はひょっとして無理じゃないか？
なんだかそんな気がしてならない
実際に
独身キャリア女子を前にしてみないと
わからないけど…
なんとか走れるんだから
アッチの方もなんとかできそうな
気もするけど…
痛みが段々とヒドくなっていけば
反比例して段々と尻すぼみに？
そんな気がしてならない
というか
この歳になれば
全ての活力がそうなっちまうよなぁ〜
尻すぼみに…