朝5時過ぎに目が開いたとき
いつもより部屋の中が暗かったのは
昨日と違って曇り空だったから…
曇りなら
ひょっとして涼しいかもと思ったけど
むしろ蒸し暑くなるような気もして…
自室のカーテンを開けると目に入ったのは
まるで今にも雨が降り出しそうな空模様
それでもスマホのアプリの雨雲レーダーは
今日は晴れる予定だと…
じゃあとりあえず今日も走ろうかと
何気に思いながら
昨日の右臀部の坐骨神経痛が
すっかり消えているのに気づいた
もちろん左臀部はいつもどおりだけど…
それと
左下腹部の痛みもすっかり無くなったようで
昨日の朝のブルーな気分は
暗い曇り空と違ってすっかり晴れやかに…
歳を取ると
こうやって毎朝の身体の健康状態で
その日一日の気分が支配されてしまうのは
致し方のないことなのかも…
そんな風に思いながら
ポンコツ老体の調子も悪くはなさそうだし
いつもと同じように
朝のルーティンを済ませてジョグの準備に…
今日のお供はこの子に決めて…
走る前のストレッチを始めると
俄に汗が滲み始め…
暑くはないのだが
やっぱり蒸し蒸しとしてるのだろう
ポンコツジジイの老体
気温だけじゃなく湿度にも敏感で
それが良いのやら悪いのやら…
筋肉痛も無くなったし
疲労感もあるわけじゃないから
今日はそこそこイケるかもと…
もちろん
必要以上にスピードは出さず
毎日ジョグを続けられる範囲内に抑えて…
にしても
汗の出方は尋常じゃなかった
直射日光も出てないから
ヘバることはないだろうと思いつつ
腰高フォームをずっと意識して…
それでも7キロ付近の
長い上り坂に差し掛かるとどうしても
ペースが極端に落ちてしまう
何十回何百回走っても必ず…
坂道は上りであろうと下りであろうと
ポンコツジジイには大敵に変わりなく…
以前は
下り坂はそんなに苦手じゃなかったけど
今はむしろ下り坂の方が辛いかも…
足腰にバネがなくなっちまってるからなぁ
そんなことを思いつつ
1キロほどの上り坂を歩くことなく
ノンストップで…
これが毎日のゆるジョグを走る中で
唯一の厳しいミッション
信号待ちや踏切で立ち止まるのは
しょうがないけれど
この坂道で歩くことだけは
どうしても避けたい
たとえ
どれだけスピードが落ちようと…
それが出来ないようじゃ
ポンコツジジイのジョグも終わりだと…
そんな強迫観念にも近い
妙な意気込みで上り切る毎日
今日も上れて良かったと…
筋肉痛も疲労感もなくて
それなりにイケると思った
今日のゆるジョグだったけど…
思ったよりはペースも上がらず
走り終えてちょっとガッカリ
蒸し暑さのせいなのか?
それとも年齢のせいなのか?
単にバテ気味なのか?
思いどおりに動かない老体が恨めしい
何とかならないもんかなぁ
と思っても
ならないものはならないよなぁ
何とかならないと言えば
老いぼれジジイの体重も…
今年初めての参加大会となった
3月末のマラソンの前から
かなり体重が上り調子で
マズいなぁと思ってたんだけど…
毎日走ってる割にはなかなか下がらず
そのままシーズン最後の6月のウルトラまで
落ちる気配がなかったのに…
ウルトラが終わった途端に下がり始め
70㎏以上あったのが5〜6㎏減って
昨日今日は65㎏ほどまでにも…
もともとここ数年は
65〜70㎏の間で推移してて
70㎏を超えることなんて殆どなかったのに…
昨日の朝は確かに体調は良くなかったけど
ここんとこ減る要素は全くないはず…
まぁあるとすれば
2週間でウルトラを2本走ったくらいか?
だけどそのあとは元を取るみたいに
シッカリと飲み食いしてたのに…
1ヶ月足らずで5〜6㎏も減るなんてなぁ
ちょっと尋常じゃないかも?
かといって
特に体調の悪いのは感じられず…
ダイエットしてるのに
何をしても体重の減らない人には
羨ましい話なのかもしれないけど…
それよりもタラレバだけど
ウルトラを走る前にそれくらい落ちてたら
もっとラクに走れてたかもしれないのに…
体重1㎏の違いでフルマラソンだと
3分はタイムが上下すると言われてるし
ウルトラならなおさら
もっと余裕を持って走れてた?
まぁ
あくまでタラレバの話でしかないけど…
変な病気の兆候じゃないことだけ
祈っておきたいと…
そういえば右足首の痛み
どこへ行っちまったんだろう?
あんなに苦しんだのに…
上棟式の日程を勘違いした
裏庭のブロック塀の向こうの一画の宅地
今日こそ上棟工事のようで
朝早くから大型クレーン車や
たくさんの大工さんたちの姿が…
朝のジョグを終えて帰ってくると
すでに多くの柱が2階まで立てられていて
上棟工事は順調そうだった
工事現場から少し離れた区画道路の交差点で
建築主だろうか家族連れみたいな人達数人が
朝からずっと見守っていたけど…
この暑い中で
工事が終わるまで見てるつもりだろうか?
ヒトゴトだからどうでもいいけど…
午後になって
裏庭の栗の木から落ちたたくさんの花を
掻き集めてゴミ袋に入れてたとき…
建築主か関係者らしい女性3人が
ブロック塀の近くまでやってきたので
ちょっとだけ話しかけてみた
ブロック塀越しに…
夕方頃に家の写真を撮ってもいいですか?
ここから…
え?あぁ…
どうぞどうぞ…
そう返事してくれた若い女性の方が
ブロック塀の近くまでやってきて
僕と少しだけやり取りを…
いくつか話をしてると
若い女性が建築主の奥さんで
オバちゃん2人は
自分の母親とダンナの母親らしいようだ
もちろん
そこまで詳しく聞いたわけじゃないけど
おそらくそんな関係だと…
顔はそんなに似てなかったけど
スラッとしてるのが自分の母親で
小太りの方がダンナの母親だろうと…
老いぼれジジイの観察力って
女性に関してはかなり鋭いからなぁ
2人とも僕よりは若いのだろうか?
そこまで詳しく観察しなかったのは
2人ともそんなに美女でもなくて…
いわゆるどこにでもいる
いい歳のオバちゃんだったから…
若い女性の方も美女でも何でもなく
子どももいそうなありふれた若いお母さん
と言ったところか?
まぁそんなにイケてる美人が
我が家の近隣に引っ越してくることなんて
滅多にあり得ないだろうし…
それでも
近いうちに近所の住人になるわけだから
顔つなぎくらいにでもなれば…
こうやって
あらかじめ声をかけておくだけで
チャラいジジイも変に思われないだろうと…
なにしろ茶髪ロン毛に白いヒゲ面だし
オープンカーに乗ってるし…
普通ならそんなジジイには
ちょっと近寄りがたいだろうから…
実際に話しかけてみて
若い女性はそうでもなかったけど
2人の母親はそんな雰囲気だったから…
まぁおそらく
今後も近所付き合いくらいしかないだろうし
もしかして
近所付き合いすらないかもしれず…
近所付き合いのない方がラクか?
オマケの余生も残り少ないから
これ以上メンド臭い人間関係はやっぱり…
ゴメンだよなぁ…
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