民主党に裏切られたノダ

　なし崩しの原発再稼動、消費税増税と自民党・公明党と結託して悪法を通す民主党に怒りと絶望を覚える。子ども手当、後期高齢者医療制度廃止、最低保障年金創設、沖縄米軍基地移設、教員免許更新制廃止、障害者自立支援法廃止などに期待し、民主党の政権交代によって福祉国家を展望した国民を裏切る野田政権は自民党よりも始末が悪い。福島３区選出の玄葉は外務大臣などとおだてられて天狗になっているが福島県民のためにいったい何をしたというのか。そう言えば野田も玄葉も財界の使いっパシリの松下政経塾門下だったな。、、、もともと何の期待もしていないけれども。

　税と社会保障の一体改革と言いながら、社会保障を「自助」「自立」を基本とするというのでは、福祉国家どころか憲法２５条にも逆行する。これまで消費税が福祉などには回らず、大企業減税と借金の返済にあてられたことを考えれば、今回の増税分も財界と財務省のために使われることは容易に考えられる。そもそも消費税の前に所得税・法人税・相続税など取れるところから取るのが先ではないか。これまでに随分最高税率を下げ続けてきたわけだし。そしてこの国の内需や雇用や税収を顧みず、税金逃れのために海外へ出て行くというこの国の未来に思いを馳せない企業や個人には出て行ってもらって結構ではないか。

　消費税増税のガス抜きに国会議員自ら身を切ると言って比例定数を削減しようと企んでいる。１票の格差を是正することが大義名分のようだが、１票の格差よりも小選挙区による死票の多さの方が問題だと思う。格差をなくすなら小選挙区を廃止し全て比例にしたらどうか。そして何より企業団体献金をもらわない代わりにとウソをついて両方もらい続けている政党助成金を真っ先に廃止すべきだ。議員歳費（給料）のほかに議席数に応じて政党が税金を山分けするという二重取りを何とも思わないのは庶民感覚から乖離しているとしか言えない。そもそも政党は支持を訴えて賛同してくれる個人から党費や寄付をいただいて活動するのが筋ではないか。

　福島第一原発事故の全貌も何一つあきらかになっていない状況で、何の対策も施さないまま財界からいくらもらったのか原発マネーに目が眩んだのかは分からないが、この期におよんで神話にすがる原発再稼動。低線量被ばくは問題ないという根拠のない楽観論が幅を利かせて、不安を口にすることも憚られるような空気を感じて気分が重くなるばかりだ。フクシマの犠牲はいったいなんだったのか。