takubonpapa blog

 日常の出来事や感じたこと、Mac、バイク、キャンプ、さだまさし等について書いてます。

エゴよりエコ ~自己満足より保護者負担軽減を、学校の常識を覆す~

2009-12-08 22:41:37 | 学校事務
 そりゃあ誰だって自分のやった仕事はよく見せたいし、コピー用紙ならより白色度が高いものを、白い紙よりは色紙を、モノクロコピーよりはカラーコピーをと考えるのが人情だろう。しかし予算には上限があるのだから何でもかんでも要求のままに支出することはできない。何かをやりたければ、代わりに別の何かを諦めなければならないことは当たり前のことで、日常的にそれを選択しながら生きている。

 学校のことで考えればオレは予算をあずかる立場だから、教員よりさらにコスト意識というか、そんなことに使うならばむしろこちらに使いたいと考えてしまう。何を優先するのかということなのだけれど、学校運営経費まで保護者に依存し多くの未納者を出しておきながら、自己満足のためのエゴを優先する学校の常識はオレにとっては非常識なのだ。逆に学校の中ではオレの方が非常識なヤツだとも言える。たしかにこれが企業だったら契約を取るために過剰に包装して、過剰に接待して、過剰に気を遣うことが営業の基本なのかも知れないけれど、オレにとっては本心ではないことが見え見えの過剰さは「過ぎたるは及ばざるがごとし」なのだ。
 そして学校が企業と大きく違うところは、過剰に対応する相手が教育委員会や教育事務所のエラそうな人に対してだったり、管理職に対してだったりするのが学校の常識なのだ。だからといって保護者や子どもに対して過剰に対応すべきかというとそれは違うと思う。学校と保護者と子どもは、子どもの成長・発達を中心にした共同体であると考えるので、サービスを提供する側と受ける側という関係や、販売する側と買う側という関係ではないと思う。そしてそういう認識を学校も保護者も持てなくなってきたことが、学校が子どもを「お客さん」とか親のことを「モンスター」などと呼んだり、親は企業に対するクレームと同じように学校に無理難題(いちゃもん)を言ってきたりする薄っぺらな関係にさせられているのではないだろうか。子どもの最善を願ってお互いにできることを実践し、前向きに知恵を出し合って良い学校にしていく関係を築きたいものだと、学校で働く者として、一人の保護者として思うのだ。

 そんなことを考えながら日々学校で起こっていることの中から、オレにとって非常識だと思っている学校の常識を連載してみようと思う。

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