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これは懐かしのケイジロウ(SK)が通ってた高校の後輩にあたる、
ヤグラという男子学生の体験記。
ケイジロウ(SK)の行ってた高校は、
私立やったから、
授業料が高い。
それで、
中小企業を経営しているヤグラの両親は、
フツーでさえ苦しい業績に悲鳴を上げてたところを、
高校生活にかかる金に、
心の中で絶叫していた!
そんなヤグラが、
修学旅行に行くという。
行き先は、
オーストラリア🇦🇺
両親は、
今週末はシドニーやと喜ぶヤグラに、
「オーストラリアは危ない国や。修学旅行を諦めて、オーストラリア写真展に行け」と言った。
ちょうど立ちこめた雨雲に比例するかのように、
ヤグラはがっくりと、
「他のダチはオーストラリア🇦🇺に行って、俺はオーストラリア写真展------」と呟き、
加えて、
「俺ら、ビンボーなの?」と尋ねた。
同時に、
雨雲から雷鳴が鳴った⚡️
両親の許しの元、
ヤグラは無事に、
クラスメートたちと、
オーストラリアに着いた。
週末のシドニーで、
アボリジニ(オーストラリアの原住民)が、
ウォーク・アバウト(原住民の成人になるまでの儀礼で、ひたすら荒野を歩き回ること)で使用する、
ブーメラン🪃を買った。
ヤグラはテニス部やったから、
肩には自信があった。
それで、
思いっきりブーメラン🪃を投げたが、
森林に入り込み、
見えなくなった。
ヤグラは焦り、
「あれ高いんだよ!どんなことになっても、あのブーメランを取り戻したい!」と言った。
同時に、
森林から、
凄まじい勢いで、
ブーメランが返って来て、
ヤグラの頭に直撃した。
どんなことになっても戻ってきたブーメラン🪃は良かったけど、
「痛い😖痛い😖まるで、パイルドライバーを喰らったようだ」と苦しむヤグラは、
救急車🚑に乗せられ、
病院に行き、
帰国まで入院することになった。
そして、
頭に包帯巻いたヤグラは帰国した。
そのひと月後に、
ヤグラの両親が経営する中小企業が倒産した。
理由は、
オーストラリアでのヤグラの救急車と医療費の、
日本ではあり得ない空前絶後な高い請求に、
経営難で虫の息やった会社に、
トドメをさすことになったからや。
ヤグラは後で述懐する。
「あの時、両親の言う通りにオーストラリア写真展に行ってれば------」、と。
ヤグラはその後、
ナニゴトにもはやる気持ちに負けそうになる度に、
あのオーストラリア旅行を思い出し、
気持ちを整理する術を得た。
やから、
ある意味、
あのオーストラリア旅行は、
ヤグラにとってのウォーク・アバウト(成人への通過儀礼)やった。
これを俺はケイジロウとトーク・アバウトしたいが、
ケイシロウ(FK)というサイコー最強シンダチとトーク・アバウトする👍