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寿司の暗黒卿

2020-11-22 14:24:00 | 日記




とある老舗寿司屋に六人の子供がいた。
それぞれ、
将来の希望を、
親に寿司職人と、
強制プログラミングされた。

この六人の末っ子が、
六助というが、
握り方が一番下手くそなので、
巻き寿司、いなり寿司、ちらし寿司の、
専門担当にされた。
それ故に、
六助は、
助六とあだ名され、
せせら笑いを受けた。
六助の心はひがみ出して、
スーパーの賞味期限ギリギリの半額寿司なみの、
男となった。

同時に、
六助は、
その性格のいびつさから、
同業の寿司屋にインネンや言いがかりを、
雨あられと浴びせた!
ここに、
寿司職人のダークサイド、
暗黒卿の六助が誕生することとなる。
それは、
“ジョーカー“が誕生するほどの共感が、
全くないもんやった。
六助の親は、
自身の師匠の江戸前寿司の大老舗店に、
六助を、
修行に出させた。

一方、
この大老舗店には、
アカリという一人娘がいた。
ハロプロアイドルに憧れていたアカリは、
家が寿司屋であることを恥じて、
ケーキ屋だとハッタリかましていたが、
ダチにばれて、
小馬鹿にされた。
挙げ句に、
アカリという名前から捻られたニックネームとして、
あがりとつけられた。
アカリの心も、
ダークサイドに堕ちた。

そんな、
アカリと六助のいる、
江戸前大老舗店に、
握り一平が修行に来た。
背が低くて足も短い握り一平やけど、
その真摯な職人気質に惚れたアカリは、
握り一平が、
ネタケースを整理していた時に、
そばに来て、
握り一平の手を取り、
「あたしを握りなさい」と言って、
胸にもって来ようとしたので、
握り一平は、
「およしなせえ❗️寿司職人の手は、心の臓に等しきもの!俗に触れれば、鼓動が止まる‼️」と怒鳴って、
手を振り払った!

ガチギレしたアカリは、
六助をそそのかし、
「握り一平に恥かかせない男は、くら寿司の廃棄処分される寿司にも劣る」と呟いた。
六助は、
「握り一平がいる限り、ワッチの店の立場も危ういさかい」と、
アカリともども、
ダークサイドな笑みを浮かべた。

ある日、
アカリの両親が、
旅行から帰って来た時に、
父親は唖然とした。
書斎に泳いでいた熱帯魚がいない😳
そこに、
アカリが入って来て、
「お父さん、お店に来て!!」と叫んだ!

アカリの両親は、
店のカウンターを見て、
驚いた❗️
ナント、
熱帯魚が全部、
握り寿司になっていた😱‼️
アカリの母は、
「なんてむごいことを😩‼️」と絶句した。
すると六助が、
「大将。女将さん。これは握り一平の仕業です」と言った。
アカリも同調した。
女将は、
「一平‼️」と叫んだ!
握り一平は、
無言で頭を下げた。
女将は更に大声で、
「一平‼️」と叫んだ❗️

アカリの父は、
熱帯魚を手に取り、
「食葬で弔おう」と言って食い始めた。
アカリは握り一平に、
「あんたみたいなさびの無い男は色褪せた古鉄火巻きも顔負けね」と嫌味を呟いた。
女将は激怒して、
「一平‼️」と叫んだ!
握り一平は、
ただただ頭を下げた。

すると大将は、
「シャリと酸が不揃いな上に、ネタの乗せ方がだらしない。これは寿司道に反する出来や」と呟いた。
そしたら六助がガチギレして、
「大将😡ワッチの握り方にケチつけなさるおつもりか?もう一度、食いなおしゃんせ‼️」と叫んだ!
アカリは超ギレして、
「アホか⁉️お前は‼️」と叫んで、
六助に蹴りを入れた❗️
女将は、
深々と、
握り一平に頭を下げた。
握り一平は女将に、
「女将さん。頭を上げなせえ。寿司職人は、握ることで誠をお証しいたしやすさかい」と言った。

その後の明暗は、
あまりにも、
ハッキリとしたものになった。

握り一平は、
江戸前寿司の一流職人と認められながらも、
「まだまだ高みには遠き身にござんす」と言って、
修行の旅に出た。

アカリは、
ひと月間、
握り寿司以外の物を口にすることを許されなかった。

そして、
寿司の暗黒卿こと六助は、
店を出て、
安易な回転寿司の店を経営したが、
経営難となってノイローゼになり、
カウンターでお客が座ってる中、
チェーンコンベアに寝そべって現れ、
「ワッチを食いなせえ」と言った。
ここに、
寿司の暗黒卿、
六助の最後が訪れた❗️

六助の店の後に、
別の回転寿司屋がオープンすることになる。
そして、
その店の名は、
“平和“と言う。
が、
後に、
スシローに吸収合併されてしまう。

けど、
これらの話も、
いつかは、
遥かな昔話しとなることやろう。






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