エジプト王朝の時代に、ネコはリビアヤマネコをもとに改良され、イエネコになったといわれています。
エジプト王朝の時代では、ネコは太陽と関係ある動物として、神様扱いもされました。
ネコの死体もミイラにされ、王家の人と同様に大切に保存されました。
ミイラにされたネコ(カラパイアより)
エジプトの当時の宗教は、太陽をあがめる宗教だったのです。そして、エジプトの王ファラオは、太陽の象徴でありました。
当時は地球は真っ平らなものと考えられ、太陽は西の地平線に沈むと、地中を通って、
また東の方に回って出てくるものと考えられていたわけです。
エジプトの東はサウジアラビアの大地で、西はサハラ砂漠です。
このため、スカラベと呼ばれる「フンコロガシ」は西の果ての地中に潜った太陽を東の方に運ぶ
役をやっているとも考えられ、聖なる昆虫になっています。
スカラベは丸い糞玉を遠くまで転がして行き、地中に埋める(卵を産むため)姿が、太陽を運んで、地下に入れていると思われたのです。
それでは、ネコはどうして太陽と関係があるの?とお思いですね。
太陽を目に宿した?ちゃーちゃん
ネコは、夜になると、目が不気味に光り出します。
エジプトの人たちは、太陽は、夜の間、ネコの瞳に入って休んでいるとも考えたんです。
ヨーロッパの中世には、ネコのこの夜に不気味に光る目と、
繁殖期に叫ぶ声を恐れて、魔女の使いといわれだし、
キリスト教からの迫害を受けてしまうのですが、エジプト時代の人々は、この目の光を見て、
ネコを太陽に関係のある動物として、あがめるようになったのです。これは本当の話です。