前にも書いたが今年上半期の乙姫は何だか
少しも落ち着かなかったような気がする。
悠々自適の隠居暮らしには程遠かった。
一つには四月から新しい家族が増えたこと(犬のコロである)
次は浦島殿がかなりの老化が見えてきたし(随分と痩せてきた)
眼科通いも多い。緑内障のレーザー治療、眼底出血の治療と
運転が出来ないだけに私の仕事が多くなった。
コロの悪戯にも気が許せない。
三日ほど前に私の高価な眼鏡をボロボロに噛み砕かれてしまった。
私は今メガネなしでやっとこれを記している。
昨夜は浦島殿の本当に高い目薬(私の小指半分のサイズで120ドル)
を噛み砕いてしまった。
何時の間にか背伸びをして届くまでに大きくなって居たのを
感じて居なかった私たちである。
私たちはそんなイライラから解放されるために二泊三日の休暇に
出かけた。
行った先は Placerville にあるEden Vale Inn のB&B.
荒野のような中にオアシスのごとく森林に囲まれたリゾート、
B&Bとはホームホテルとでも言うのだろうか。
日本の民宿とは違う。
オーナーが自分の趣向を凝らした家や食事を接待するホテルとは
違った個性的でロマンチックな雰囲気を楽しめる。
息子に薦められて意気揚々と四時間のドライブを鼻歌交じりで
出かけて行った。
はい、ランチタイム。
あちこちぐるぐる探しまわる。
ファーストフードは軒並み、やっと見つかったのが「カザン寿司」中を除けば
良さそうねと言うことで入った。
私はちらし、殿はうなぎどん、うなぎどんはすぐに運ばれたが味音痴の
殿も一口食べてご飯が不味いと言う。
殿が終わる頃になって漸く運ばれたチラシ乙姫の目には
ネタがイマイチーーー
一口食べてさらに驚いたのがただのご飯、
私はウィトレスを呼んでこのご飯間違って入れましたね。
ただのごはんですよ、と言った。
彼女はきいてきますとーー
戻って来て言うには間違っていません。
私たちは日本人のように沢山の酢は使いませんと
言うではないか。
これは一滴の酢も入っていませんよと私。
じゃ普通のご飯と食べ比べてみますかと。
もういい、大体がネタも良くない、私は二、三、刺身だけ食べて終わる。
ケチな殿は勿体無いと言って刺身だけを食べたのだが
その罰は即やってきた。
下痢が酷い、一晩中トイレ通いだ。
そうだあのレストランは中国人の経営だったのだ。
そしてもっと事件はあった。
宿は大いに気に入って温泉のようなタブが各部屋についている。
私は早速お風呂を満喫してさ~て、着替えようとして
荷物を探したが無い!
あなた車から下ろしてなかったね。
見に行った彼は無いよと言って戻ってきた。
さ~大変だ。
スーツケースは家に置いたままらしい。
全部載せたという殿の話を信じて点検はしなかった。
下着もない。
殿曰く、僕の貸してあげようか。
私、Are you crazy?
殿 きれいだよ。
そうだ、彼は先天的に何かが欠けているのは確かなのだが。
先ず女性にとって困ったのが洗面道具だ。
私たちは翌朝に最低限必要なものを買いに走る羽目となった。
家にばかり居ると飽きてくる、変化を求めて出かけるのだが
これからは今まで以上にハプニングが起こるのだろうな~
ああ、我が家程良いところは江戸にも無い。
祖母の言葉を噛みしみながら全身全霊開放して休んで居る
乙姫です。
私たちは犬同伴だったので最上の部屋は望めなかったが
それでも十分でした。
街を散策しながら入ったお店が綺麗だったので撮させて貰いました。
ワインの多さ、チーズの大きさも凄いですね。
イタリーからのチーズだそうです。
二枚目に並んだ写真はオリーブオイルの種類です。