先月末東日本大震災で寸断されていた仙石線が全面的に復旧し、その、少し前に復旧し,温泉付き駅として開業始めた女川ゆぽっぽ駅まで電車で行ってみた。
ネットで仙台〜石巻間時刻表を調べたら、全て各駅停車の普通しかない。仕方なく地下鉄から乗り継いで青葉通り駅から仙石線に乗る。駅の数を数えたら30ぐらいあり1時間20分ぐらいかかるわけだ。
山側高台に移転した野蒜駅は海方向に山が立ちふさがり全く見えない。矢本駅の手前の国道45号と線路が並走部分は、震災直後に通った時は、海側は海水引かずに陸地が見えず湖のようで、線路にはいろんな浮遊物が引っかかる無残な姿だった事が嘘のよう。
石巻駅に着いた。巨大なクレーンが2基、只今市立病院を建設中。ここの広場は震災直後は、ボランティアの炊き出しが行われ、入れ代わり芸能人が慰問に訪れていた場所だった様変わりするものだ。線路が元にもどり、観光客姿も増え、以前の活気を取り戻した風。
昔、ここから仙台に通勤していた頃、1月2月は、走り出すとすぐ窓がバリバリと凍り出し、まるでフリザーの中のよう。手袋をしてマフラーに首をひっこめながら暖房が効くまで待った事を思い出した。女川行の待ち時間に、津波で今は取り壊し、駐車場にしている場所へ行ってみた。解体したのは裏の家と私の家だけ、周りの家は何事もなかったように修理して元の姿だった。
女川へ向かう 稲井駅を通り、ハーモニカのような仮設住宅群が無くなり、代わりにモダンな一戸建てや、集合住宅が立ち並ぶさまをみながら、何もなくなった女川に到着。新女川駅はカモメをイメージしたデザインの、木目も美しいオール木造の駅舎で2階部分には温泉、3階は展望場付だ。駅弁を食べ温泉に浸かり、広場の屋台で焼きホタテをつまみ、岸壁を散策、雲一つない青空、海から吹く風は寒いくらいで心地よい。海は津波当時の猛威を微塵も感じさせない穏やかなタダズマイを見せ、かえってうら寂しい。
陸前浜田駅周辺、新しくなった防潮堤
仙石線の車内。トイレが無く、宴会でビールを飲んで最終電車に乗ると最悪の事態も?今は有るので安心して飲めるかも。
石巻駅前、市立病院建設中、林立するクレーンが活気を感じさせる。
女川ゆぽっぽの駅、2階浴場明るくきれいだ湯がぬるいのが気がかり。
石巻線のジィーゼル車
女川港、波静かで透き通った海、以前にも増した発展を期待したい。