Truth Diary

天国で街の街灯をともし続けて

  以前2回ほど紹介した元勤務先の大先輩、最初は彼の100歳を祝う祝賀会の時、次いで、NHKテレビ「百歳万歳」で放映され、民放に日本の珍風景に取り上げられた時、変電所勤務で永年電気のメーターを監視続けた彼が、普通なら平地の歩行もままならない年齢で、自ら電柱に昇り地域の防犯灯の維持修理(電球取替え)を永年続け、100歳を越えても元気に地域に灯りをともし続けているという、超元気なお年寄りだった。
  昨年の10月には退職職員会(OB会)の旅行でごご一緒させてもらい、牡鹿半島の先、金華山へ参拝し、牡鹿半島のホテルに泊まった。
  ホテルの主人が百1歳のお客様とあって、感激して記念品を頂戴したり、楽しい旅行であった。
  バスと船の連続の強行軍に疲れも見せず食事の毎、出されたものはすべてきれいに平らげる健啖家ぶりに、あと何歳まで伸びるのかと、皆で「120歳は大丈夫だ」などと羨望の的だったが、先日退職者の会の総会で、翁が4月中旬に亡くなられた事を知らされ、しばし言葉も無かった。
  家族で密葬にし、あまり大げさにしてくれるなとここころ遣いだったようだ。100年を生き抜いた翁にも未曾有の大震災は相当以上に応えたのであろう。合掌 ご冥福をお祈りいたします。

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