Truth Diary

後輩の訃報

 先日高校時代の空手道部の恩師から届いた。彼は私より3期下で空手道と出会いすっかりのめり込んでしまい、卒業後間もなく地元の小さな町に町道場を開き、仕事との両立を図った。
 ストイックな性格から空手道以外への関心は無を示さず生涯伴侶も得ることもなく病身の母親の面倒を看ながら町道場を続けた。そして第3代OB会長に就き念願だった創部50周年記念誌を刊行させ全員に配布した。質実剛健、華美を嫌いいつも坊主頭で、古武士の風格漂う風貌は求道者としての彼にふさわしかった。
 数年前に永らく介護した母上を亡くし、会長職を後進に譲り表舞台から去ってからは、私も疎遠になってしまい、今回の訃報で来るべきものが来てしまったと慙愧の念に堪えない。空手道とその仲間がかけがいのない心の財産だと記念誌の中で述べられていたが、その財産を持って黄泉の世界へ旅立たれてしまった。
 恩師は私より7歳上で既に80歳を越えていられるが、教え子の訃報が届く度に欠かさず葬儀に駆け付けていらっしゃる。
 50年前の昔の教え子の葬儀にどのようなお気持ちで参列されているのか、考えるだけで胸が痛む。
 本日母校空手道部顧問の先生から福島県新人戦で全種目優勝し東北選抜大会の切符を手にしたと「頑張りますので応援宜しくと呼びかけてください」と連絡が有った。私は広報としてOB会のホームページを管理させてもらっているので訃報と嬉しい報告を掲載したところだ。

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