Truth Diary

55歳時の退職後ライフプランは

 在職中の以前、55歳を迎えた停年まじかの同期を、配偶者同伴での1泊での55セミナーというのががあった。停年退職後に目標が無くなり戸惑わぬようにという企業の親心な親心だ。
 生きがいの開発や健康つくり。年金や税金などの説明があり、「考えよう人生80年」と題して公演があった後。毎日が日曜日になったらというテーマで1週24時間の生活を1時間単位で何をするか書き出してくださいという課題が与えられ、退職後を予想して苦心して1週間分を埋めたものだった。
 それを引っ張り出し見てみた、初日は好きな釣りの準備で午前中を過ごし、午後からはその仕掛け作りをして夕食を食べテレビを観て就寝というスケジュールだ。2日目は海釣りに行き、帰ってから魚を捌き刺身などを作り食事してテレビを観て就寝、3日目は図書館に行き庭の手入れ読書等、4日目はパソコンやインターネットなどが記載されており、更に以前旅行した旅行紀の執筆作業や買い物などと苦心して何とか時間を埋めている。
 仕事以外には何もない現役時代に、毎日が日曜日になったらという設定で1週間分の行動を書き出す作業は、結構趣味があるつもりの私でも思いがけず大変だった。そして退職後時間を持て余す事の大変さをいやと言うほど聞かされた。それがトラウマとなり、退職後は家から出る方法を必死に考えた。
 そして生涯学習センターを探して宮城県図書館に行き相談したり、仙台市シニア活動サポートセンターに相談に行ったりして、放送大学を知り入学したり、宮城県図書館の展示ボランテイィアに就いたり、就職支援ボランテイィア組織を立ち上げ、求職者の支援相談業務をはじめたり、東北歴史博物館の古文書講座を受講したりした。
 その他高校時代,クラブ活動の初代部長であった関係から創部50周年記念誌の編集委員長を引き受け、発刊期日が迫った記念誌の編集会議と、パソコンによる実務作業の忙しい毎日をおくっていたが、歳からか忙しさに精神が耐え切れず体調不良になり、やむなく広げていた先々を縮小せざるを得なくなり、先ず編集長を同期の人に代わってもらいひとまず安定した精神状態に戻ることができた。
 このように退職後に引き籠ることに異常なほどに恐怖を感じて自分の能力以上に活動幅を広げてしまうと自滅することを知った。退職して12年経ち今は要領も分かってきて、14年前、55歳セミナー時に1週間分の生活時間を埋めるのに苦心惨憺した日課もなんのその、変化に富んだライフワークバランスで仕事と趣味を楽しんでいる。セミナーでの余暇(自由時間)の中では生きがいは自分自身でつくる(探す)しかない!と言う文言があらためて思い出される図らずも運よくセミナーが役立った形だ。

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