近くのゴミ集積所のゲージがゴミで溢れ上部のスライド蓋が開きっぱなしでカラスの悪戯(いたずら)対策として、緑のネットで覆っているが、カラスも人間の上手(うわて)をいっていて、クチバシでネットをたくし上げて、食料とする生ゴミを漁って、食い散らかし残りを辺りに散乱させていた。
すごく汚く、不衛生」極まりなくニオイもひどい。その度に、見かねた近くの住人が箒と塵取りで後始末をしており、皆でほとほと困り果てていた。
私は、とっさに、以前業務上でカラスの生態を調べた時の事を思い出し、彼らが透明な釣糸を恐れる習性を発見したことがあり、これを利用しようと思いたち実行に移した。
ゴミ集積ゲージの上部に、適度な太さの釣糸で直径20cm大のリングを10センチ間隔で10個程並べたモノを2列設置。カラスが来てワルサをしようとすると、釣糸の輪が彼らの身体に触れ、羽根などに引掛ると絶対に外れなくなり、厄介なことになることを、用心深いカラスは学習し、世代間で継承されているので(推測?)近寄らないのだ。
計画は見事的中、カラスがまったく来なくなった。付近の人からは「もっと早くしてくれれば良かったのに」と言われてしまった。
要した材料は園芸に使う支柱4本と釣で余ったテグス少々。付近を通る人は何のオマジナイかと不思議な顔で通り過ぎるが、「それ」にどんな意味があるのか大抵の方は気づかれるようである。
正面から見たところ、シンプルです。
餌さを漁るハシボソカラス
側面から見たところ、糸が透明なので見えにくいかも
人間なども弱いか強いか瞬時に見透かし、子供や、弱いみると攻撃してくる、狡猾で、大胆不敵なカラスも、以外に用心深く臆病な面があるのです。