通信制の放送大学に籍をおいて約10年になる、授業には放送授業、面接授業、並びにオンライン授業の三通りあるが、宮城学習センターで開催された里見八犬伝の面接授業を23.24⁽土.日)受けてみた。八犬伝は子供の頃読み物で読んだ記憶があり、映画などにも数多くなっており、ある年代以上の方なら知らない人はほとんどいない有名な小説である。今回はその研究を永年続けていられる先生の講義だ。学問として研究した内容なので面白いという内容ではなかったが、全九輯、百八冊の版本の大作を作者の曲亭馬琴が単独で書き上げ、挿絵の版画作者柳川重信の傑出した力量による迫力の挿絵、登場人物の家筋時代背景、八剣士の人物像を幾らかでも理解できたのかと思う。超長編をひとりで創作読み物語として独力でまとめ上げた作者の執念に感嘆、挿絵もひじょうに素晴らしく物語を盛り上げている。