最近読んだ面白い本がある。人間高齢の域に達して、いくつかの病気を経たあと、さらなる病気が加わっていないかとの危惧が心の底によどみはじめ、身体の微細な変化に知覚過敏になりチョットした変化も拡大解釈して病気探しに奔走して、病気の不安は背後霊のように憑りつき容易には去らなくなる、これを打破するには身を忙しくして暇を作らないことが肝要だという。そして「症状を人に言わない、見せない、悟られない」事で病気不安症は消失するという。まさに病は気からそのものだ。
病気ではないのに病気だと思い込み悩んだ末病気だと自己断定し、幾つもの病院で検査を受け異常が無いと言われても信ぜず検査を繰り返す。異常も微細な変化でしかないのに十倍にも感じられる知覚過敏にならないようにするには前述の「人に言わない、見せない、悟られない」のが肝要だ