食にはいささか興味があり自分でも作ることから、東京で開催され先月からは多賀城の東北歴史博物館でも開催されている和食特別展を観に行ってきた。
世界ユネスコ文化遺産に和食が登録されてから10年を記念して国立科学博物館などの協力のもと開催される特別展。
まず水から、世界の飲用水は軟水と硬水があり西欧は地形からカルシュームを多く含む硬水が主流、日本は殆ど軟水が大部分だが地域によって差があるという分布表示がなされていた。その軟水が日本食に欠かせない出汁と良くマッチして独特の和食文化を生み出しているという。ヨーロッパではノンガスと言わないと必ず炭酸水が出てきて通常の水は飲めないと痛感したことがある。
また野菜の起源ではほとんどがアフリカ大陸や中東から渡ってきたという。
実物大の魚類のレプリカは各種マグロの標本などは迫力満点。
多彩な大根のレプリカは色鮮やかな葉や身が実物を凌ぐ迫力がありキノコの標本も実物に勝る迫力があり見事、味噌麹など日本食に欠かせない発酵食品、その腐敗との違い、奈良時代貴族が食べていた豪華な食事や天皇家が晩餐会で提供した食事のサンプルなど興味深い品々が紹介され江戸時代の豪華な花見弁当、はたまた江戸っ子が愛した寿司やてんぷらなどの屋台の再現など興味は尽きない。
併せて包丁や鍋ざるなど、その調理用具も展示されており調理に関心のある人には見逃せない展示で夏休みとあって若い人や子供が真剣に見学していた。
魚類標本2メートルを超すタカアシガニ標本をはしめ高級食材の魚介類も並ぶ
世界中のマグロの標本
江戸時代の屋台のすし屋
天皇家が晩餐会で出した食事
多彩な大根のレプリカ本物より本物らしい
常設展 昭和の駄菓子屋
レストランで和食展の展示メニューを注文した、古代(赤米)に赤魚の煮つけなど現代食に慣れた口には馴染まないと感じた。