プリンターそのものは比較的安いがインク代がバカにならないと思う人は少なくないだろう。
先日、キャノンのプリンターで使用している、カートリッジインクの「フォトマゼンダー」が無くなり、Kデンキに行った。適合商品を見たら、キャノン純正品と、カートリッジをリサイクル使用した商品とが並べてあった。値段は純正の方が800円台で200円ほど高い。プリンターも古いし、画質に神経質な方でのもないので後者を選んだ。
さて、取り替えてみたらどうもうまくない、インクが染み出ないのか、依然として「インクがなくなりました」のメッセージのままである。そこで買った店に訊いてみた。商品の不具合かもしれないが、現在同じ商品の在庫が無いので、今まで装填してあった古いカートリッジを持参してもらい、別売り商品の「詰め替え用のインク」を充填してはどうか、代金は、詰め替え用の方が幾分高いが差額はいただきませんということだった。
その詰め替え用は4回ほど繰り返し使用できるそうで、詰め替えに必要なパッキンや、注入用のアダプターなどがセットされていた。やってみると非常に簡単で誰でも出来そう。
今までは、使い終わったカートリッジを家庭ゴミとして出したり、たまたま電気店に行く機会があれば回収箱に入れていたが、こうした環境にやさしいリサイクルがあったことを、今回のトラブルで初めて知った。
電気店で、売り場にそうした商品を積極的に陳列していないのは、それなりの事情があってのことだと推測できるが、例えば使い終わったカートリッジをデポジット制にして小額でもユーザーに還元するなどして家庭ごみへの廃棄を少なくするとか、自分で詰め替え出来る人にはカートリッジの複数回再利用を選択できるようにするとか、商業ベースに固執しないエコロジカルな対応を要請したい。世界的にみれば相当量の容器がゴミとして廃棄されているであろうから。