宮城県図書館の展示ボランティアをされた方々で構成されたサークルに入っている。入って2年に満たないが、同サークルは10年を超える活動を継続しており、時折々に見学会や暑気払い、新年会など会員同士の交流をはかる行事も開催している。
月一度の勉強会では、今も市内の大学で非常勤講師として活躍されている先生に、毎回テーマーをお決めいただき、自ら作成してくださった資料をもとに、年々衰えがちな(己のこと)、”智のリハビリテーション”よろしく機能低下に歯止めと、はかない抵抗を試みている。
最近のお教えいただいたのは、近松や西鶴の江戸文学作品や、御伽草子、千字文、般若心経など硬軟取り混ぜで実にバライティーに富んだ内容で、次はどんなテーマかなと、楽しみにしている。
ただ、全員、輪番制で、作品の朗読の番が周ってくるが、もともと文学の素養のない私には辛い場面である。表現、読み方、言い回し、いずれも現代とは異なるので四苦八苦している。但し、継続しているのは、それ以上の和やかな雰囲気と、知る楽しさにほかならない。
90分という時間的制約から、ほんのさわりの部分にとどまるが、幾分時間的な余裕が出来た今、知る好奇心を満たしてくれる貴重なサークルである。