Truth Diary

50年前の先輩の訃報

 所属しているOB会から約50年前一緒に働きお世話になった大先輩がお亡くなりになられたとの訃報があった。一緒に働いたのは県北の鳴子温泉で冬は寒く雪が多かった。今年のような大寒波に見舞われるとついその時を思ってしまう。外の仕事が多くバイクや車で雪道を走行する事も多くずいぶん危ない目に遭ったものだ。地吹雪に遭い遭難しかけた事もある。また爆弾低気圧の襲来で停電事故が発生交通手段が無く南極観測隊で使う雪上車のようなもので現場に赴き修理した事を思い出す。地域住民も社員も暖かい人柄で当時の事は忘れられないいい思い出だ。冬国体のスキー競技会場で高松宮殿下がお泊りでお出でになり停電事故を起こさぬよう神経を使った事が思い出される。

 葬祭会館に入りすぐに無くなられた先輩のご長男から声をかけられた。当時高校生だった彼が50年も経った今、姿かたちが変わった自分を覚えてくれていた事に感激した。そのように当時は家族的な暖かい付き合いの職場だった。先輩はその一生を電気事業に捧げ百歳の天寿を全うした。自衛隊員のお孫さんがお爺さんが砲術部隊だった話を聞かされ自分も高射砲部隊に従事していると誇らし気に語り、軍人らしく明快でテキパキとした弔辞を述べ送られたのが印象に残った。ご冥福をお祈りいたします。同期入社や先輩と久しぶりに邂逅し懐かしかったがコロナ禍ではろくに話もできなかったのが残念。

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