以前良く通った山形県境の渓流に急に行きたくなり車を走らせた。近くの道路が大改修され大幅に時間短縮、安全で走りやすくなった以前は落石が何時あるかとヒヤヒヤしながら走った釣り場近くの峠の渓谷もすばらしい道路に変って驚いた。渓谷の両側は残雪が山肌を埋め雪白と空の蒼のコントラストがきれいな快晴、以前良く釣つた場所へ行ってみた。
道路が改良されたのに釣り人が入らなかったのか、水に濁りが無いので竿を出すと魚が餌を追っているのが見え、直ぐに魚が掛かり大きな魚体だったので慎重に岸に引き摺り上げた。山女魚だった。きれいなパーマークと銀燐が渓流の女王所以の魚体だ。
次いですぐにイワナが釣れた、これもかなり大きな魚体で最上流に生息する幻と言われた魚だ。
この2尾で釣りは充分に堪能したので竿を納め、帰り道すがら、葉ワサビとフキノトウを収穫して家路に就いた。寒さでまだ本格的な雪代水は出ていないので比較的水は澄んだ溪を写真に納め。持ち帰った葉ワサビで醤油漬けを作り、イワナと山女魚は素焼きで熱燗酒を注ぎ骨酒にして春の渓を堪能した。
交通の便が良くなり川の近くまでクルマで行けるようになった。残雪はまだ多い。
久しぶりに釣り装束で竿を握った。
まだサビが抜けきらない魚体手前がイワナ
渓谷を流れる水は雪代が出ずにまだ澄んで綺麗だ
摘んできた葉わさび、熱湯をかけ醤油と砂糖を加え密封容器に入れて冷蔵庫保存、ツンと鼻に抜ける上品な辛みが身上
白く濁った骨酒と、葉ワサビの醤油漬けはツーンと鼻に抜ける爽やかな辛み、深山渓流の恵。