大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

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猫の知覚過敏症候群

2012-02-28 18:39:17 | 体が上手く動かせない

猫の特発性障害で、発作性の興奮、背筋の焦点性痙縮、発声、背中や尾、後肢を激しく噛んだり舐めたりすることが特徴である。
知覚過敏症は神経皮膚炎、Twitchy-skin症候群、神経炎、精神運動性てんかん、およびシャム猫のそう痒性皮膚病などとよばれている。
病態生理

よくわかっていない。

好発品種

シャム猫。他の品種についての報告も多くある。

平均年齢と範囲

どの年齢においても徴候を発現しうる。1~4歳での発症が最高であるという報告もあれば5~8歳という報告もある。

症状

背中の皮膚の痙縮、尾を激しく振る、発声、側腹部や骨盤部を咬んだり舐めたりする徴候。
しばしば大きく散瞳し、猫では見当識障害がみられ、広範囲を疾走する。
徴候は数秒~数分間で、徴候と次の徴候の間は通常正常である。徴候の間はわずかに興奮し、背中を触られるのを嫌がる猫もいる。
一般身体検査では自己断節による腰部の脱毛と被毛の破綻以外の異常はみられない。
胸腰部の筋系に明らかな知覚過敏領域が存在する猫もおり、その部位を触診すると徴候が誘発されることがある。神経学的異常はみられない。
てんかん発作と異なり発作の停止が速やか

原因

この症候群が潜在する問題行動や、非定型の発作性障害、または知覚過敏症を引き起こす局所的な感覚性ニューロパチーやミオパチーを誘発するかどうかは知られていない。これには多数の要因があり、この症候群は単一の明確な要因ではなく、様々な異なった要因で進展するものと推測される。

大正動物医療センター 06-6551-5106  

http://www.taisho.animal-clinic.jp/
神経質で興奮しやすい猫は危険因子を増幅させるという報告がある。環境ストレスは引き金として働くと思われる。
 


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