大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

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脳炎

2006-02-28 20:31:34 | 体が上手く動かせない

症状

発熱、肺疾患あるいは消化器障害:多くは脳炎に先行して起こる。
真菌、リケッチア、ウイルスおよびプロトテカ罹患の動物では底部の病変がしばしばみられる。
最も障害された脳の部分が臨床症状を決定する。
脳の吻側が罹患した場合:発作、旋回運動、同歩調での持続歩行(ペーシング)、性格の変化および反応性の低下。
脳の尾側が罹患した場合:脳幹に関係する異常(傾眠、頭部傾斜、顔面神経不全麻痺/麻痺、協調不全)。
臨床症状の進行(例、瞳孔不同、縮瞳、意識レベルの低下および生理的眼振の低下):テント切痕ヘルニアが示唆されている。

原因

特発性免疫介在性:肉芽腫性髄膜脳脊髄炎、パグ脳炎、マルチーズ脳炎、ヨークシャー・テリア壊死性脳炎、好酸球性髄膜脳炎。
ウイルス性:犬ジステンパーウイルス、狂犬病、ヘルペスウイルス、パルボウイルス、アデノウイルス、仮性狂犬病、東部馬脳脊髄炎ウイルス、ベネズエラ馬脳脊髄炎ウイルス。
ワクチン接種後脳脊髄炎:犬ジステンパーウイルス、狂犬病、犬コロナウイルス―パルボウイルス。
リケッチア性:ロッキー山紅斑熱、エールリヒア症。
真菌性:クリプトコックス症、ブラストミセス症、ヒストプラスマ症、コクシジオイデス症、アスペルギルス症、黒色菌糸症。
細菌性:嫌気性と好気性。
原虫性:トキソプラズマ症、ネオスポラ症、エンセファリトゾーン症。
スピロヘーター性:ボレリア症。
寄生虫移行症:Dirofilaria immitis(犬糸状虫)、Toxocara canis(犬回虫)、Anchlostoma caninum(犬鉤虫)、Cuterebra(ウサギヒフバエ)、嚢虫
異物移行症:植物のノギ、その他。
プロトテカ症。
化膿性肉芽腫性髄膜脳脊髄炎。

特発性、免疫介在性:肉芽腫性髄膜脳脊髄炎、好酸球性髄膜脳炎。
特発性灰白脳脊髄炎。
ウイルス性:猫伝染性腹膜炎(FIP)、狂犬病、猫免疫不全ウイルス(FIV)、仮性狂犬病、汎白血球減少症、鼻気管炎。
真菌性:クリプトコックス症、ブラストミセス症、黒色菌糸症。
細菌性:嫌気性と好気性。
原虫性:トキソプラズマ症。
寄生虫移行症:犬糸状虫、ウサギヒフバエ。
免疫抑制剤とFIVないし猫白血病ウイルス(FeLV):感染性脳炎の可能性を高める。
ダニに汚染された地域:リケッチア感染とボレリア感染のおそれがある。
旅行歴がある:真菌感染。

大正動物医療センター 06-6551-5106  

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