大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

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全身性紅斑性狼瘡

2006-02-28 13:09:33 | 熱っぽい

症状

急性に発症することもあれば、潜在性に進行することもあります。 免疫複合体の沈着部位と自己抗体の特異性によって臨床徴候は左右されます。 様々な臨床徴候が同時というよりむしろ連続して悪化したり軽減したりしながら認められます。

元気消沈。 食欲不振。 患肢の変化する跛行。 皮膚病変。 身体検査所見 大半の症例では、関節の腫脹や痛みが認められます。 紅斑、鱗屑、潰瘍、脱毛を特徴とする、左右対称性もしくは局所的な皮膚病変が認められます。 急性期には特に発熱。 リンパ節腫大、肝脾腫大。 皮膚粘膜移行部および口粘膜の潰瘍形成。 不整脈、心雑音、胸膜摩擦音(心筋炎、心膜炎、胸膜炎が関与して発生する)。 筋肉の萎縮などが起こります。

原因

明確な原因は不明です。 薬物の暴露やウイルス感染が発症原因の1つであると疑われています。循環血液中に、多量の抗原-抗体免疫複合体が形成され(III型過敏症)、これが糸球体基底膜、滑膜、皮膚、血管壁をはじめとして様々な部位に沈着します。 赤血球(RBC)、白血球、血小板などの自己抗原に対する抗体も生成されることがあります(II型過敏症)。これに比べて頻度は低いですが、自己抗原に対して細胞性免疫が直接働くIV型過敏症も関与していることもあります。 組織傷害は循環血中の免疫複合体と炎症性細胞の浸潤によって活性化された補体、および細胞膜上抗原に対する自己抗体の直接的な細胞傷害作用によってもたらされます。紫外線暴露は病態を悪化させる可能性があります。

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