先日所属する議会運営委員会で陳情審査がありました。「議案に対する議員個人毎の賛否を公開する事に関する陳情書」。これは前回の議会運営委員会で継続審議になっていたもので、執行部が提案する議案に、議員一人ひとりがどんな態度をとっているのか。賛成なのか、反対なのかよく分からない。賛否をはっきりと公開すべきではないか、といった内容のものです。
陳情審査の結果は日本共産党とフォーラム市民ネットのみが賛成で、残念なことに不採択。せっかく小田原市議会も近隣市町と同じように今どきの言い方でいうと市民により開かれた議会となるはずだったのに、重ね重ね残念でした。
近隣2市8町ではどんな状況になっているのかといえば、南足柄市、大井町、山北町、開成町、真鶴町、湯河原町では議会便りやホームページ上ですでに公開していて、松田町ではこの5月発行の議会便りから賛否の結果を掲載し公開。箱根町では議会基本条例に盛り込むことで検討中。中井町では問い合わせに口頭で答えているとなっています。
つまり、小田原市は議会便りやホームページでの公開はしていないし、それどころかその方向性さえも示されていない。今回の陳情審査がそんな意味で大変重要な鍵を握っていたことになります。
日本共産党の賛成理由は①議案に対する賛否は各議員が選挙中に公約したことを本当に実行しているのかどうか、その根本を判断するための決め手となり
②委員会、本会議での賛否のあり方や議会広報紙、インターネットにおける議会情報や議員自らが発行している議会活動広報紙だけでは議案に対してどの議員がどういった態度表明をしたのか正しくは分からない
③議員はいつでもきちっとした説明責任を果たす役割があり、議案に対しても同じで、賛否を公開し明らかにすることは基本中の基本。ということで議案に対する議員一人ひとりの賛否の公開の必要性を述べました。公開すべきです。